離婚は、多くの人にとって心身ともに大きな負担を強いるものです。家族関係の崩壊や何年も連れ添ったパートナーとの別れによって、孤独感や喪失感で胸がいっぱいになってしまう方もいるでしょう。また、財産分与や親権争いなどにともなうストレスは、心に大きな負担となります。
こちらの記事では、離婚をする際に感じた「大変だったこと」や「苦労したこと」について探っていきます。これから離婚を検討している方やパートナーとの関係性に不満を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
1.離婚が大変だと感じる6つの理由
離婚をする際に多くの方が感じる「大変だったこと」、「苦労したこと」について詳しくご紹介しましょう。
①離婚交渉から成立まで時間がかかる
一般的に、離婚交渉から離婚成立までの期間は、半年から1年が目安です。
離婚と一言でいっても、大きく分けて「協議離婚」「調停離婚」「裁判離婚」の3つに分類されます。3つの離婚手続きのうちどの手段をとるかによって、離婚にかかる時間や段取りが大きく異なります。
特に、裁判離婚は長期間にわたるケースが多いため、心的ストレスを感じる方が多いようです。交渉の結果がどうなるかわからない不透明さから、大きなストレスを感じる方も少なくありません。
②離婚で環境が変わるストレスが大きい
離婚交渉中は、生活の変化によるストレスを感じやすい時期です。家の売却や引越しが必要になり、それまでの生活スタイルから一変したことで心的負担を感じる方も多くいます。
離婚後の生活のために仕事を始めたり、転職をしたりする方もいるでしょう。これまでの生活スタイルから大きくシフトチェンジする際に、身体的に大きな負担を感じる方も少なくないようです。
③調停や裁判になった際の対応が大変
離婚の話し合いがスムーズに進まない場合は、調停や裁判に発展するケースがほとんどです。弁護士の選定をはじめ、必要書類や証言・証拠の準備と提出、和解交渉まで、やるべき手続きが多岐にわたります。
調停や裁判にはさまざまなストレスがかかるため、必要に応じて離婚カウンセラーや弁護士などの専門家に相談するようにしましょう。
④養育費や慰謝料などの話し合いがなかなかまとまらない
離婚する際は、財産分与や慰謝料、さらにお子さんがいる場合は養育費などの問題が発生します。これらの問題には、ほとんどのケースで法的手続きが必要です。
話し合いがスムーズに進まない場合や内容がまとまらない場合は、時間もお金も費やさなければなりません。
⑤役所や家庭裁判所での手続きが面倒
離婚する際に必要な書類の一例は次のとおりです。
・戸籍謄本
・結婚証明書
・離婚届
・慰謝料請求書
・財産分与請求書
・住民票
・納税証明書
・所得証明書
・財産関連の書類など |
これらの書類を用意するためには、手間や時間がかかります。必要なタイミングで書類が不足することがないように、ある程度スケジュールに余裕を持って書類準備をしていくことがポイントです。
⑥周囲への説明が大変
親族をはじめ、友人や職場関係の方などに説明することに苦労されている方も多く存在します。離婚に至るまでの背景や理由には、夫婦によってさまざまな事情や複雑な問題が絡んでいるケースがほとんどです。
離婚の説明をすることだけでも精神的なダメージを受けるのに、周囲から心配されることで、より一層つらいと感じてしまうでしょう。
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2.スムーズに離婚するために準備しておくべきこと
離婚には複雑な手続きも多く、ストレスを感じることも少なくありません。しかし、スムーズに離婚するためには、事前準備が大切です。
ここからは、離婚時のストレスを最小限にするために知っておきたい「スムーズに離婚するために準備すべきこと」を4つご紹介します。
①住居の確保
離婚する際に住居を確保することは、非常に大切なポイントです。
パートナーと同じ住居に住んでいる場合は、多くのケースで夫婦のどちらかが家を出ていくことになるため、離婚後の住まいについて事前に考えておく必要があります。
離婚によって収入が減少する場合もあるでしょう。引越し費用や新居の家賃を支払えるかどうかを事前にシミュレーションすることも重要です。特に、お子さんがいる場合は、安心できる環境を整えることが最重要課題です。
②貯金を貯めておく
離婚したいと感じている方は、離婚が成立するまでの期間に少しでも多く貯金するよう心がけましょう。
円満離婚の場合を除いて、離婚時には弁護士費用や調停費用が必要になるほか、離婚後の生活費や引越し費用など多くのお金がかかります。
弁護士費用の目安
弁護士への相談をする場合は、相談料や契約金、手数料などが必要です。相談する弁護士事務所や相談内容によっても費用は大きく異なりますが、大体の目安は次のとおりです。
| 離婚手続きの種類 |
費用の目安 |
| 協議離婚 |
〜60万円 |
| 調停離婚 |
40〜70万円 |
| 裁判離婚 |
70〜110万円 |
詳細な金額について知りたい場合は、相談予定の弁護士事務所に直接問い合わせをしてみてください。初回相談料を無料に設定している事務所や分割払いに対応している事務所もありますので、事前に料金システムについて把握しておきましょう。
調停費用の目安
円満離婚でない場合は、弁護士費用とは別に「調停費用」がかかる場合があります。調停費用とは、調停委員や調停所に対して支払う費用のこと。地域や調停所によって費用は異なるものの、一般的に数万円から十万円程度かかります。
収入や資産状況によっては調停費用が免除になるケースもありますので、調停所や裁判所に確認してみてください。
③定職の確保
離婚後の生活に苦労しないためにも、定職を見つけることはとても重要です。離婚後は自分で生計を立てなければならないため、安定した収入を得られる仕事に就くよう行動しましょう。
新しい生活を始めるためには、何かと費用がかさみます。特にお子さんがいる場合は、生活費だけでなく教育費も必要です。子育てに必要なお金を確保するためにも、少しでも条件の良い仕事を見つけていきましょう。
④離婚後の助成金などを調べておく
ある程度貯金をしていたとしても、一人で自立して生きていくのはとても大変なことです。特に子連れ離婚の場合は、必要なお金も多くなるため、離婚後に利用できる助成金制度について事前に調べておくことをおすすめします。
お子さんをお持ちのシングルマザー向けの代表的な支援制度として、「児童扶養手当」や「就学援助」などの経済的な支援制度があります。
さらに、返済は必要となりますが「母子福祉資金貸付金」や「女性福祉資金貸付」など、低金利、または無利子の融資制度も存在します。
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3.まとめ
離婚をする際は、さまざまなストレスを感じてしまうものです。必要な書類の用意や事務手続き、弁護士費用などのお金の工面など、多くの問題や課題があります。また、スムーズに離婚するためには、住居の確保や貯金の準備、定職の確保など事前の準備が重要です。
離婚後の生活に不安を感じている場合は、公的な支援制度や助成金制度などを利用することも検討してください。また、離婚協議がうまく進まないときなどは、弁護士や各自治体による無料相談、離婚相談に応じているNPO法人などで専門家に相談してみましょう。
離婚に関してお悩みの方は、ハウスウェルまでご相談ください。離婚案件を多く手がける弁護士とのネットワークを持つため、離婚に向けた諸々の手続きをはじめ新生活に向けたサポートまで行なえます。お気軽にお問い合わせくださいね。
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