ファイナンシャルプランナー(以下FP)は、相談者の経済状況や生活様式、将来の希望などを調査して、その人にふさわしいライフプランのアドバイスをする「くらしとお金」の専門家です。
離婚を経験して独身に戻った方、シングルマザーになった方のなかには、今後どのような生活を送ればよいのか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめなのが、FPへの相談です。
FPに相談するための手順、費用はどうなっているのか知らない方も多いはずです。そこで今回は、FPへの相談の手順、費用相場、相談時の注意点などについて詳しく解説していきます。
1.FPへの相談の手順は?
FPに相談するときは、事前にその手順を知っているとスムーズです。では、FPへの相談はどのような流れで行なうのか、具体的な手順をみていきましょう。
①相談前
実際に相談する前の手順は以下のとおりです。
(1)FPを探す
まずやるべきことは、相談をするFPを見つけることです。日本FP協会やその他のサイトから自分に合いそうなFPを探します。
FPを探す際には、次の点に気を配りましょう。
•費用はいくらか
•自分が相談したい案件の実績があるか
•得意案件は何か |
以上の点をチェックしながら、複数の候補をピックアップして比較してみてください。比較をするとFPの特徴や違いがはっきりとわかり、どのFPが自分に合っているか見極めやすくなります。
(2)申込手続き
FPへの依頼は、ネット経由か電話で行ないます。相談の日時についてはFP側のスケジュールの都合もあるため、必ず希望どおりに決定するとは限りません。あらかじめ複数の候補日を決めておきましょう。
料金などに疑問点がある場合は、この段階で質問をして疑問を解消しておくことも大事です。
(3)相談のための準備
相談者の経済状況を知るために、家計簿や資産簿などを持参するようにお願いするFPもいます。当日は何を持っていくとよいか、事前に聞いておきましょう。
②相談当日
ここからは、相談当日の手順をご説明します。
(1)悩みや今後の希望を確認
相談日時が確定したら、当日に相談が行なわれます。相談方法は、FPが指定した場所や相談者の自宅での対面・オンライン・通話などさまざまです。
相談の最初は、自分が現在抱えている不安や悩み、今後どうしたいかという希望をFPに聞いてもらいます。あとになって「言うのを忘れていた」と失敗しないように、伝えることを事前にしっかりとまとめておくのがポイントです。
(2)経済面・資産面の具体的な把握
ヒアリングが終わったら、次に行なうことは相談者の現状の把握です。現在の住まいの状況(実家、一人暮らし、子どもがいることなど)、収入・支出、資産や貯金・ローン・保険などについて、FPが確認します。
(3)FPによる分析
相談者が提示した情報をもとにFPが分析をして、今後どうしたらよいのか対策を考えるのが、この段階です。
今の状態で何が無駄な支出なのか、将来どうするべきかを、FPが専門家の視点で分析します。
(4)今後の計画を作成
分析が完了したら、次にやることは今後の具体的な計画です。相談者の希望を汲み取って、ファイナンシャル・プラン(その人の経済面などを考慮した無理のない資金計画)を作成します。
(5)具体的な手続きの確認
計画を実行するにあたって各種手続きが必要な場合、または他の専門家(FP以外の資格取得者)のアドバイスが必要な場合は、それらのサポートもFPが行なってくれます。
(6)アフターフォロー
のちのち相談者のライフスタイルに変化(引越しや転職など)があった場合、計画も変更する必要が出てくるかもしれません。その場合は、FPがそのときの相談者の状況に合わせてプランを変更してくれます。
相談後のアフターフォローもFPの仕事です。
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2.FPへの相談にかかる料金相場
FPの料金体系は、時間制・月額・年間費制・その併用などさまざまですが、主に1時間◯円といった時間制を導入していることが多いです。
相談料に加えて、計画書やキャッシュフロー一覧表の作成、保険の見直し、他の専門家の紹介などに別途料金がかかる場合もあります。
では、FPの料金相場はいくらぐらいなのでしょうか?
日本FP協会ホームページに掲載されている相場は、1時間あたり下記のようになっています。
•5,000円未満:14.2%
•5,000〜1万円未満:47.3%
•1万〜2万円未満:33.5%
•2万円以上:5% |
最も多いのが1時間あたり5,000〜1万円、その次が1万〜2万円。1時間1万数千円が料金相場の平均といえるでしょう。
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3.FPに相談する際に気をつけること
初めてFPに相談をするときは、事前にいくつか気をつけるべき点があります。そのポイントを把握していないと、充実した相談にはなりません。
では、そのポイントとは何か、次よりご説明しましょう。
①正直に話す
FPへの相談をスムーズに進めるためのコツは、何でも正直に話すことです。離婚をしてこれからの生活をどうしたらよいのかという問題は、なかなか人には話しづらいかもしれません。
しかし、離婚して独身・シングルマザーになった現状を正直に言わないでいると、せっかくつくった相談の席が無駄になってしまいます。
また、自分の現状は、FPにとって分析をするための貴重なデータ。そのデータが多ければ、それだけ充実した内容の計画やアドバイスを提供してもらえます。
もし話しづらい場合は、前もって紙に書くなどしてまとめておくとよいでしょう。
②話す内容を決めておく
FPへの相談時、離婚した生活についてうまく話せるか心配ですよね。口下手で話すのが苦手という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現状や今後の希望などをスムーズに伝えるために、事前に話す内容をしっかりと決めておくことをおすすめします。相談したいポイントを細かくメモしておけば、密度の高い相談ができるはずです。
また、家計簿や保険の種類なども重要なデータになるので、準備しておきましょう。
③有名なFPには注意
初めてFPに相談するときは、どこに相談依頼をすればよいのかわからず、とりあえずネットなどで大々的に宣伝をしているところに注目するケースが多くみられます。
しかし、ネームバリューのあるFPはメディア出演や講演などをメインにしているパターンも多く、相談をしても納得のいくアドバイスが受けられない可能性があります。
FPを選ぶときは、
「自分が希望する案件を得意としているか」
「相談料金は妥当か(極端な料金体系になっていないか)」 |
などをチェックしたうえで、複数のFPを比較することが大事です。
4.まとめ
FPは、豊富な知識とスキルをもち、丁寧でわかりやすいアドバイスや将来のプラン提供をしてくれる「くらしとお金」の専門家です。離婚をして独身になった女性、シングルマザーになったばかりの方にとって、頼もしい存在といえます。
FPへの相談を考えている場合、相談の手順や相談料金の相場をあらかじめ頭に入れておくと、申込手続きから相談終了まで円滑に進められるでしょう。
FP選びに困っている方は、ハウスウェルへのご相談をおすすめします。ハウスウェルにはFP資格保持者もいるので、住まいのことだけでなくお金のこと、将来のことなどもまとめて相談可能です。ぜひ一度お気軽にご連絡ください。
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