仕事やプライベートに変化があって今の生活環境のままではいられなくなったとき、困るのが「家の処分」ですよね。
・家を賃貸扱いにして人に貸す
・リースバック方式を選択して住み続ける |
など、家の処分にはさまざまな方法がありますが、特におすすめなのが売却です。売却をすればまとまった大きな金額が入手できて、何かとお金がかかる新生活の資金にあてられます。
なかには、新生活に変わるタイミングが秋頃になるという方もいるでしょう。そこで今回は、「秋」という季節が1年のうちで家の売却に適したタイミングなのかどうかや、秋に家を売却する場合の手順、注意点などについて詳しく解説していきます。
1.なぜ、「秋」がおすすめ?
家を売却する際は、不動産会社などを仲介して売りに出しますが、売りに出したからといって必ず売れるとは限りません。
家が人気物件として早く売れるのは、以下のような理由が挙げられます。
・その時代の流行のデザイン
・築年数(劣化していないか)
・場所(駅からの距離、周辺の環境など) |
さらにもう一つ、早期売却・高額売却のための重要なポイントがあります。それは「時期」です。
1年のなかで物件の売買の動きが最も活発になる時期は、春。春は新生活がスタートする時期なので、新しい生活に合わせて、毎年一軒家・賃貸ともに多くの物件を押さえようとする大きな動きが見られます。そのため、新生活が始まる前の2~3月に売りに出せば、早期・高額での売却が期待できるのです。
では、新生活のスタートが秋以降になった場合、冬が来る前の秋頃に家の売却をすると損をしてしまうのでしょうか?
答えは「NO」。秋は春の次ぐらい、あるいは春と同じぐらいに物件が高額になる時期といわれています。秋は会社の人事異動と重なる時期で、物件の売買が動きやすいからです。
つまり、秋は家の売却をするのにおすすめの時期です。
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2.家の売却の手順
家の売却はどのように進めていくものなのでしょうか?ここでは、家の売却の具体的な手順をご説明します。
①売却プランを計画、相場を確認
家の売却は不動産会社へ依頼する必要がありますが、その前に売却プランやスケジュールを作成し、家の相場を確認しておくことが大切です。
不動産会社に売却をお願いしても、すぐに買い手が見つかるという保証はありません。買い手が見つかるまでの期間は早くて1ヶ月、遅いと6ヶ月以上かかり、平均して3ヶ月ほどが目安です。新生活が始まる時期から逆算し、家の売却成立までの期間を考えながらスケジュールを立てましょう。
また、自分の家の相場がどれぐらいなのか、現在どれぐらいの価値があるのかを事前に調べておくことも大事です。相場や価値を把握していれば、不動産会社に査定をしてもらったときに、その査定額が本当に適正なのかを判断できます。
②不動産会社へ査定依頼
下準備が終わったら、次にやるべきことは不動産会社への査定依頼です。まずは、家の情報だけを不動産会社に提示して、その情報だけで査定をしてもらう「仮査定(簡易査定・机上査定)」を行ないます。
仮査定の額に納得したら、次は実際に査定員が家を訪ねて査定作業をする「訪問査定」を依頼します。その査定額に納得がいけば、不動産会社との契約に移行しましょう。
この時点でのポイントは、一つの不動産会社ではなく複数の会社に仮査定の依頼をすることです。複数の査定結果を並べて比較することで家の相場を把握できますし、どの会社が高額査定を出してくれているかもわかります。
③媒介契約
査定結果に納得したうえで、不動産会社との媒介契約に入ります。媒介契約とは、家などの不動産の売却を不動産会社に任せるための契約です。
契約の際に、不動産会社が仲介料として受け取る報酬額や、家が売れるための今後の活動方針などを決めます。
媒介契約には、以下のような3つの種類があります。
・専属媒介契約:1社との契約で手厚いサポートあり
・専任媒介契約:1社との契約ながら自分で買い手を見つけることも可能
・一般媒介契約:複数の会社と契約可能 |
それぞれ特色があるので、自分に適した契約を選びましょう。
④売却活動
媒介契約が済んだら、売りに出した家の売却活動に入ります。売却のための宣伝方法は、不動産売買のポータルサイトへの情報掲載、専門雑誌への掲載、チラシ配布などさまざまです。
購入希望者が現れた場合には、不動産会社の担当者と一緒に内覧の対応をする必要があります。内覧は「いかにこの物件がお得であるか」を購入希望者に直接伝えられる絶好の機会ですので、適切に行なわないといけません。
内覧に備えて、常に家の中をきれいにしておくことが大事です。排水溝のにおいや詰まり、浴室のカビなど、汚れやすいところは極力丁寧に掃除しておきましょう。
⑤売買契約
売りに出した家の買い手が見つかったら、売買契約を行ないます。自分と買い手、仲介人である不動産会社の担当者が一堂に介し、自分と買い手が売買契約書に署名・捺印をすれば、契約成立です。
サインをする前に、売買契約書の内容についての最終確認があります。しっかりと確認をしてからサインしてくださいね。
⑥引き渡し
契約が完了したら、契約書にある日程にしたがって家の引き渡しを行ないます。引き渡しの前に決済などの手続きを完了させる必要があるので、しっかりと済ませておきましょう。
また、引き渡し前に、必要な家具や粗大ゴミなどをすべて家から出しておかなければなりません。不要な物は、売却活動中から計画的に処分していくことをおすすめします。
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3.家の売却を秋に行なう際の注意点
新生活を始める時期に合わせて秋頃に家の売却を完了させたい場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか?
①どれくらいの期間がかかるか知っておく
家を売りに出してから売買契約が成立するまでにかかる期間は、3〜6ヶ月が目安といわれています。
売却を少しでも早く成立させて新生活のための資金を得たい場合は、
・実績のある不動産会社にお願いする
・内覧の際に好印象となるように努める |
など、早期売却のポイントを押さえておくことが大切です。
②引っ越し時には健康管理を
家を売却するときには、「完全に家を出てから売却に出す」「売却が成立してから家を出る」などさまざまなパターンがあります。秋頃に引越しを考えている方は、季節の変わり目で暑かったり寒かったりする時期なので注意が必要です。
引越し作業をすると汗をかいてしまい、風邪をひきやすい状態になりがちです。万全の体調で売買契約の場に臨めるよう、体調管理に気をつけましょう。
③翌年の確定申告を忘れずに
家を売却したら、翌年に確定申告をしましょう。家の売却によって得たお金は譲渡益に該当し、「分離課税」という税金の対象となります。
納税しなかったら「無申告加算税」というペナルティが発生します。必ず確定申告をしてくださいね。
4.まとめ
家を売ることになったら、少しでも早く、高く売却を成立させたいですよね。家の状態や築年数、その年の流行のデザインなど、いくつかのポイントを満たせば早期・高額売却も夢ではありません。
そして、家の売却で重要なのは「時期」。一般的には、新生活が始まる前の2〜3月が不動産需要のピークといわれていますが、秋頃も物件の動きが活発になるおすすめの時期です。円滑に売却を成立させるために、売却の手順や注意点を事前にしっかりと押さえておきましょう。
家の売却など住まいの問題でお困りの方は、ハウスウェルへご相談ください。相談者の立場に立ったアドバイスやプラン提供が可能です。
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