家の売却を成功させるためには、事前準備をはじめ、売却までの流れを理解する必要があります。今回は、家を売却する際にまずやるべきこと、そして家を売却する際の基本的な手順を解説します。
短期間で売却をしたい方や売り方で後悔したくない方は、ぜひ参考にしてください。
1.家を売却するときに決めるべき3つのこと
家の状態や立地条件によって家の売却が難しい場合でも、事前に決めるべきことが決まっていれば、想像しているよりも簡単に売却できるケースがあります。
ここでは、家を売却する前に決めておくべき3つのことについて詳しく解説しましょう。
①いつまでに売却するかを決める
まずは、「家をいつまでに売却したいか」を考えます。家を売るタイミングを決めておかないと、売り出してもズルズルと長い期間がかかってしまうケースが少なくありません。
売却のタイミングを決める際のポイントは、築年数です。一般的に、築年数が浅ければ浅いほど高く売れるため、高値で売却したいならできるだけ早く売却できるよう準備を進めましょう。
また、生活環境が大きく変わる2〜3月のタイミングは需要が高く、売却しやすい時期です。それまでに売却できるよう準備を進めるのもおすすめです。
②最低いくらで売却したいかを決める
「少なくともいくらで売却したいか」を決めましょう。必要なお金が残らなければ、売却後の生活が経済的に厳しくなってしまいます。
どの程度手元に資金を残しておくべきかを見積もり、だいたいの価格設定を決めておくのがおすすめです。
③「仲介」「買取」どちらの方法で売却するかを決める
家を売却する方法には「仲介」と「買取」の2種類があります。売却方法によって、売却スケジュールや依頼すべき不動産屋も異なります。
「高値で売却したいのか、それとも短期間で売却したいのか」の希望をベースにして、最適な売却方法を決めましょう。
④「仲介」と「買取」の違い
仲介は、不動産会社に買い主を探してもらう方法で、高値で売却したい場合におすすめです。売却に関する専門知識は必要なく、不動産会社に売却希望額を伝えることで、理想の金額に近い価格で売却できる可能性が高まります。
ただし、仲介で買い主探しが難航してしまうと、価格設定や売却に出すタイミングによっては数ヵ月~半年以上の期間が必要になるケースも。さらに、仲介手数料が発生するため、売却価格の3%近い額を不動産会社に支払わなければなりません。
時間にある程度の余裕がある方、そしてできる限り高値で売却したい方におすすめの方法と覚えておきましょう。
一方、買取とは、不動産会社に直接買い取ってもらう方法です。買取では不動産会社自体が買い主となるため、購入希望者を探したり買い主の購入決定を待ったりする必要がなく、仲介よりも短期間での売却が期待できます。
ただし、デメリットとして、仲介に比べて売却価格が低くなる傾向がある点に注意しましょう。
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2.売却準備|最初にすべきことリスト
ここからは、家を売りたいと考え始めた方がまずやるべき事前準備をご紹介します。
①住宅ローンの残債を確認する
住宅ローンの残債がある場合は、どの程度の額が残っているかを確認しましょう。
残債額は売却価格に大きく影響を与えます。詳しい金額がわからない場合は、金融機関に現在の残債額を確認してください。
②家の査定や売却に必要な書類を準備する
住宅ローンの残債の確認が取れたら、査定や売却に必要な書類を準備します。
▽査定や売却に必要な書類の例
・不動産の登記簿謄本
・売り主が購入したときの契約書
・重要事項説明書
・測量図
・建物に関する図面 |
短期間で効率良く売却するためにも、正しい売却価格を設定するためにも、上記の書類を準備してください。
③土地の境界線が確定しているかを確認する
土地の境界線が確定しているかどうかも、売却するうえでとても大切なポイントです。
築年数の古い物件の場合、境界線が曖昧なケースも多くあります。万が一、境界線が不確定だと、査定ができないために売却不可能となってしまうリスクがあるのです。
隣地の持ち主と交渉して境界線を確定させたり、隣地の所有者との交渉がうまくいかない場合は「額縁分筆」で対処したりして、必要な対応を行なっていきましょう。
④家と土地の名義人を確認する
家や土地の名義人を明らかにすることも重要です。
不動産によっては、複数の名義人がいたり、名義人が亡くなっていたりするケースもあります。売却前に、名義人が誰なのかをはっきりさせましょう。
⑤家を売却する具体的なスケジュールを考える
スケジュールに沿って売却活動を計画的に進めるために、売却に向けた具体的なスケジュールを考えましょう。売却後の新居への転居スケジュールも併せて検討してください。
⑥不動産会社に家の査定を依頼する
これまでご紹介した内容がすべてクリアになった時点で、不動産会社に家の査定を依頼しましょう。
一社のみに依頼するのではなく、複数の業者に査定を依頼することで、物件の妥当な売却価格を把握できます。複数の業者に査定を依頼したら、最終的に依頼する業者を選定してください。
3.家を売却する際の基本的な手順
家を売却する際は、次の8つのステップを踏んでいきましょう。
①家を売却する方法を4種類のなかから選ぶ
家の売却をする際は、まずどのような方法で売却するかを決めます。
「仲介」か「買取」が主流の売却方法ですが、それ以外にも、不動産会社を介さず個人間で売却する「個人売買」や、売却後もローンが残ってしまう住宅を金融機関の承認のもとで売却できる「任意売却」などの方法もあります。
どの方法で売却するのがベストかを考えて、選択しましょう。
②不動産会社に査定を依頼する
どの方法で売却する場合でも、まずは不動産会社による査定が必要です。およその売却価格を知りたい場合は、家の基本情報や過去の取引事例を参考にして査定する「机上査定」がおすすめです。
ただし、正確な査定額を算出するためには、現地の状況を把握したうえで査定額を算出する「訪問査定」を依頼する必要があります。
③自分でも売却相場を調べる
不動産会社による査定が実施されたあとは、自分でも売却価格の相場を調べて、査定額と比べてみてください。
不動産会社に査定してもらった金額を鵜呑みにしてそのまま売り出すのは、大変危険です。同じような条件の物件がどのくらいの価格で取引されているかを確認して、価格の妥当性を判断しましょう。
④不動産会社を選択して媒介契約を結ぶ
仲介で不動産を売却する際は、不動産会社と媒介契約を結びます。媒介契約には「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があり、ニーズに合わせて適した契約方法を選択します。
買取で売却する場合は、不動産会社と売買契約を結んだ時点で売却成功となるため、これ以降の手順は不要です。
⑤家を売り出す
売り出し価格を決めたら、家を売りに出します。不動産会社がポータルサイトやチラシなどに掲載をして、買い主を探してくれます。
購入希望者に不動産を魅力的に感じてもらうために、外観だけでなく内観も清潔できれいな状態に保っておきましょう。
⑥条件交渉をまとめて売買契約を結ぶ
購入希望者の購入意思が確定したら、購入申込書が提出されます。引き渡し時期や価格交渉など、購入希望者からの希望条件が記載されていますので、諸々の条件交渉をまとめてください。
条件がまとまったら、不動産会社を介して売渡承諾書を送付し、契約を交わします。契約をする際に手付金を受け取って、引き渡し準備を進めましょう。
⑦家を引き渡す
売買契約で決まった日時に家を引き渡します。住宅ローンが残っている場合は、融資元の金融機関への返済を同時に行なってください。
引き渡し時に権利関係の「登記」手続きができたら、家の売却は完了です。
⑧確定申告を行なう
決済と引き渡しが完了したら、売り主は確定申告を行ないます。売却した翌年の2月~3月の間に申告をし、譲渡所得税と復興特別所得税を納めましょう。
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4.まとめ
「家を売りたいけれど、何から始めたらいいかわからない」という方は、今回ご紹介した内容を参考に必要な準備と段取りを把握してください。
自分で調べても解決できない、わからない場合は、不動産会社に相談するのもおすすめです。プロのアドバイスを参考にしながら、最適な売却方法や売却のタイミングを見つけていきましょう。
家の売却を検討している方は、ぜひハウスウェルにご相談ください。売却する際のポイントはもちろん、現在のお住まいの価値を見出し、適切な価格で売却できるよう手厚くサポートいたします。
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