専業主婦の方が離婚をする場合、離婚後の生活を安定させるために職探しをしなければならないケースがほとんどでしょう。しかし、ブランクが長ければ長いほど、仕事を見つけるのは簡単なことではありません。
そこで今回は、離婚を検討中の専業主婦の方に知っておいてほしい離婚後におすすめの働き方や、仕事の見つけ方をご紹介します。
1.専業主婦が離婚したら月々いくら稼ぐ必要がある?
総務省統計局が発表した「2019年全国家計構造調査 全国 家計収支に関する結果(1-12表)」によると、18歳以下のお子さんを持つシングルマザーの月額生活費の平均はおよそ19.7万円でした。
もちろん、お子さんの年齢が高くなるにつれて食費や教育費がかかるため、生活費も増える傾向にあります。お子さんの人数や離婚後の居住地、実家に戻れるケースとそうでないケースなどによっても、必要な金額は大きく変動します。
離婚前の生活費を参考にしながら、ひと月あたりどの程度の金額が必要になるかをあらかじめ計算しておきましょう。
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2.離婚後におすすめの働き方とは?
専業主婦の方のなかには、離婚後どのように働くのがベストなのかわからない方もいらっしゃるでしょう。こちらでは、派遣社員、パート、正社員それぞれの働き方の特徴やメリット、デメリットについてご紹介します。
①派遣社員
派遣会社に登録をして、派遣される企業で働くスタイルの派遣社員の特徴を見ていきましょう。
メリット
派遣社員として働くメリットは次のとおりです。
・パートやアルバイトよりも時給が高い傾向がある
・派遣会社が間に入ってくれるため、相談や交渉がしやすい
・応募したらすぐに仕事が決まるケースもある |
派遣社員は現場での即戦力として働くことから、高い時給が設定されているケースが多くあります。過去の経験や資格を活かして働きたい方におすすめの働き方です。
働く日数や時給などを交渉したい場合や実際に働いてみて感じる悩み事などがある場合には、派遣会社に気軽に相談できる点も大きなメリット。また、派遣会社に登録をすれば、条件に合った企業をすぐに紹介してもらえるので、すぐに仕事を見つけたい方にもおすすめの働き方といえます。
デメリット
派遣社員として働くデメリットは次のとおりです。
・期間契約のため安定した働き方を実現しにくい
・ブランクが長いと仕事が決まりにくいケースも |
派遣社員としての契約は3ヵ月や半年など短期間で設定されていることが多いため、派遣先が更新しないと決めれば、そこで契約満了となってしまいます。
また、現場での即戦力になることが求められているので、ブランクが長ければ長いほど仕事が決まりにくいというデメリットもあります。
②パート
パートとして働くことの特徴について詳しく見ていきましょう。
メリット
パートとして働くメリットは次のとおりです。
・求人件数が多く、職種が選びやすい
・時短や週4勤務など好条件の仕事が多い
・未経験OKの仕事が多い |
最大のメリットは、求人件数が多いことです。さまざまな職種の募集があるため、希望の職種から仕事を見つけられるでしょう。
また、お子さんを育てているシングルマザーの方は、「お子さんが学校に行っている間だけ働きたい」「土日祝日は休みにしたい」などの希望をお持ちではないでしょうか。プライベートを重視した柔軟な働き方を実現したい方には、パートがおすすめです。
パートの場合は責任のある仕事を任されにくいため、未経験でも挑戦できる仕事を見つけやすいのも特徴です。パートで経験を積んだあと、正社員に登用してもらうことも夢ではないでしょう。
デメリット
パートとして働くデメリットは次のとおりです。
・賞与や退職金がないケースが多い
・責任のある仕事を任されにくく、やりがいを感じにくいこともある |
勤務先によっては賞与や退職金などが充実していることもありますが、そのような福利厚生制度がない職場も多く存在します。
また、パートとしての仕事は役職手当がもらえなかったり、時給が上がらなかったりするケースも多く、やりがいを感じられないという方も少なくありません。
③正社員
正社員として働くことの特徴についても見ていきましょう。
メリット
正社員として働くメリットは次のとおりです。
・安定した収入を得られる
・保険や労災制度があるため安心できる
・社会的な信用を得やすい |
最大のメリットは、安定した収入を得られることでしょう。毎月安定した給料がもらえますし、業績次第ではボーナスも支給されます。お子さんとの生活費はもちろん、老後のための貯蓄もできるはずです。
また、社会保険や労災制度などに加入できるため、労使折半で保険料を支払えるのも大きなメリット。さらには、派遣社員やパートに比べて社会的信用を得やすいという特徴もあります。
デメリット
正社員として働くデメリットは次のとおりです。
・フルタイム勤務の職場がほとんど
・責任のある仕事を任される
・異動や転勤があるケースもある |
時短勤務制度がある職場を除き、ほとんどのケースでフルタイム勤務が求められます。週5日・8時間勤務が基本で、なかには残業や休日出勤を求められる場合もあるでしょう。
責任のある仕事を任されることに大きなプレッシャーを感じてしまう方もいるかもしれません。また、場合によっては異動や転勤を求められるケースも考えられます。
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3.専業主婦から正社員になれる?正社員になるためのポイント
専業主婦から正社員になるのは難しいものの、ポイントを押さえれば正社員として採用される可能性を高められます。
①過去の仕事や経験を活かせる仕事を見つける
専門的な知識や資格が必要な職種であるほど、どの業界においても経験者は優遇されるものです。そのため、過去の職歴や経験を洗い出し、アピールできるポイントを探しましょう。
②マザーズハローワークを活用する
全国にあるハローワークに併設されている「マザーズハローワーク」では、子育てをしながら就職を希望する女性たちに対して就職支援サービスを提供しています。
担当者制による職業相談をはじめ、地方公共団体と連携した保育施設に関する情報提供、資格取得に向けた支援など、総合的かつ一貫した就職支援を受けることが可能です。
③離婚前に職探しをはじめる
離婚後に仕事探しをするのではなく、離婚前から少しずつ自立に向けた準備を進めておくのがおすすめです。
就職に有利な資格を取ったり、シングルマザー向けの公的支援について調べたり、複数の派遣会社に登録したりなど、できることから少しずつ行動しておくと、正社員として採用される可能性も高まっていくでしょう。
4.まとめ
離婚を検討している専業主婦の方に向けて、離婚後に必要な生活費や仕事探しをするうえで知っておきたいポイントをご紹介しました。離婚後に安定した生活を送るためには、離婚前にお金に関する問題と冷静に向き合い、できる限りの対策を講じておくことが大切です。
なるべく早い段階で準備し始めることで、就職活動もスムーズに進むはずです。今回ご紹介した内容を参考にしながら、離婚後の働き方や仕事の見つけ方について考えてみましょう。
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