空き家バンクとは？メリット・デメリットを理解して失敗防止！｜不動産売却コラム

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空き家バンクとは？メリット・デメリットを理解して失敗防止！

2023-09-05

不動産売却空き家売買契約

空き家バンクの仕組みを知ろう
1. ①空き家バンクが登場した背景
2. ②不動産会社との違い

空き家バンクに登録する条件と登録の流れ
1. ①空き家バンク利用の流れ

空き家バンクを利用するメリット
1. ①空き家オーナーのメリット
2. ②買主・借主のメリット

空き家バンクを利用するデメリット
1. ①空き家オーナーのデメリット
2. ②買主・借主のデメリット

失敗を防ぐなら不動産会社へ相談しよう

まとめ

空き家バンクは、全国の市区町村が運営する空き家や空き地解消のためのマッチング制度です。売りたい人と買いたい人をつなぎ、費用をかけずに不動産売却の宣伝ができることで注目を集めています。

この記事では、空き家バンクとはどのような制度なのかをわかりやすくご説明します。メリットやデメリットについても触れますので、空き家バンクの性質を理解したうえで利用を検討してくださいね！

1.空き家バンクの仕組みを知ろう

空き家バンクは、日本の空き家問題を解消すべく国がはじめた制度で、全国の自治体によって運営されています。

空き家を所有している人や空き家を買いたい人が空き家バンクに登録することで、情報提供が受けられます。また、必要に応じて利用者同士をマッチングしてもらうことも可能です。

空き家バンク自体への登録や利用は無料で、情報収集や取引相手を探す手段として役立ちます。ただし、実際の取引では、不動産会社が間に入るため手数料がかかることを知っておきましょう。

また、空き家バンクでは買い手がつきにくいような物件まで掲載されるため、相場としては通常の売却物件よりも安い傾向にあるのも特徴です。

①空き家バンクが登場した背景

そもそも、なぜ空き家バンクのような制度が登場したのでしょうか？背景の一つとして、日本における「空き家問題」の深刻化が挙げられます。

空き家問題とは、放置されている空き家による環境や景観の悪化が問題視されているものです。悪臭や害虫・害獣の発生、家屋の倒壊などが地域住民の生活を脅かす深刻な社会問題となっており、国や自治体が空き家の管理や活用を促す動きを進めています。

空き家バンクは、こうした空き家問題を解消するため、自治体で対応できる範囲のなかで考案されました。

②不動産会社との違い

はじめから不動産会社が仲介するサービスでは、利益を求めて行われることから諸費用が発生します。その代わりに賃貸や売買の媒介まで担ってくれますし、住宅診断の実施や売却物件の宣伝などサービスが充実しているのが不動産会社の特徴です。

一方で、空き家バンクは地域の自治体によって運営されるものであり、利益を求めて行われるものではありません。特定の物件についての積極的な宣伝や物件の媒介までは行わず、あくまでも情報掲載のみを行うのが空き家バンクの役割です。

また、空き家バンクでは、利用者に対して利用料などを請求することはありません。

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2.空き家バンクに登録する条件と登録の流れ

所有している物件を空き家バンクに登録する際は、いくつかの条件を満たしている必要があります。細かな条件は自治体によって異なるため、気になる方は物件のある自治体に問い合わせるなどして確認しましょう。

なお、よくある空き家バンクの条件としては、以下のような項目が挙げられます。

1.空き家の所有者に地方税などの滞納がないこと
2.空き家の所有者が暴力団や反社会勢力の関係者ではないこと
3.所有権を持っていることを証明できる書類があること
4.物件が建築基準法や都市計画法などに違反していないこと

①空き家バンク利用の流れ

空き家や空き地のオーナーが空き家バンクを利用する流れは、下記のとおりです。

1.空き家バンクに登録申請を行う
2.自治体の担当者と宅地建物取引業者によって物件状況の調査が行われる
3.仲介する宅地建物取引業者と媒介契約を結ぶ
4.自治体のホームページに物件情報が掲載される
5.入居希望者に応じ、宅地建物取引業者を介して売買契約を結ぶ

空き家バンクは情報提供とマッチングまでが役割であるため、オーナーが入居希望者と直接取引を行うこともできます。しかし、トラブルに発展するリスクがあることから、宅地建物取引業者を介してやり取りを行うのが一般的です。

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3.空き家バンクを利用するメリット

空き家バンクは無料で利用できるため、不動産の売却に際して費用がかさみがちなオーナーにとって魅力的なサービスといえます。一方で、空き家バンクにもメリットとデメリットがあります。

トラブルや失敗を防ぐためにも、しっかりと内容を理解したうえで利用を検討してくださいね。まずは、メリットについて確認しましょう。

①空き家オーナーのメリット

1.物件の条件さえ満たしていれば無料で簡単に情報掲載ができる
2.資産価値の有無に関係なく情報掲載ができる
3.地域の自治体によって運営されているため安心感がある
4.地域によっては補助金や助成金を用意していることがある

空き家オーナーにとって、空き家バンクを利用するメリットは多数あります。なかでも一番のメリットは、やはり無料で空き家の情報掲載ができることでしょう。

空き家バンクでは、情報を掲載しマッチングが成立するまで費用はかかりません。また、民間の不動産会社に依頼をすると採算がとれなくなってしまうような資産価値の低い物件でも、空き家バンクであれば無料で掲載できます。

②買主・借主のメリット

1.気軽に空き家探しができる
2.安価な物件を見つけやすい
3.空き家バンクならではの物件を見つけやすい
4.地域の自治体によって運営されているため安心感がある

空き家バンクは、オーナーだけでなく物件を探している買主・借主側にもメリットがたくさんあります。

特に、物件の購入や賃貸にあまり予算をかけられない人にとっては、費用面における恩恵が大きく感じられることでしょう。

4.空き家バンクを利用するデメリット

無料で利用できるとはいえ、空き家バンクのデメリットも把握しておきたいところです。ここからは、空き家オーナー側と、買主・借主側にとってのデメリットをそれぞれお伝えします。

①空き家オーナーのデメリット

1.買主・借主が見つかるまでに時間がかかることがある
2.宅地建物取引業者を介さないとトラブルが発生しやすい

空き家バンクは、広告や宣伝を積極的に行うわけではありません。自治体のホームページに掲載するのが基本となるため、状況によってはなかなか買主・借主が見つからないケースがあります。

また、当事者同士で取引を行おうとお考えの場合には、交渉などが思い通りにいかず、結果としてトラブルに発展してしまう恐れもあるため注意が必要です。

空き家バンク自体は無料で利用できますが、スムーズに取引を進めるには宅地建物取引業者に仲介してもらうことをおすすめします。ただし、空き家バンクから宅地建物取引業者とのやり取りに移行したあとは、少なからず手数料などの諸費用がかかることを覚えておきましょう。

②買主・借主のデメリット

1.都市部では安価な物件を見つけにくい
2.オンラインでの完結はできない

都市部は資産価値の高い物件が多く、空き家バンクを利用するオーナーが少ないため、安価な物件を見つけにくい点がデメリットの一つです。

また、空き家バンクで見つけた物件の詳細は、基本的には現地に足を運んで確認する必要があります。不動産会社で物件を探した場合はオンラインで完結できるサービスも増えているなか、忙しい方にとってはデメリットとなるでしょう。

5.失敗を防ぐなら不動産会社へ相談しよう

不動産物件を早く・高く売却したいとお考えの方には、やはり不動産会社へ依頼されることをおすすめします。空き家オーナー側からすると手数料などはかかりますが、スムーズな取引を行うには、いずれにしても宅地建物取引業者の仲介が必要となります。

不動産会社にお任せすれば、相手方との交渉から安心して購入してもらうための住宅診断、売却物件の広告まで手厚くサポートしてくれますよ。

6.まとめ

空き家バンクは、売り手・買い手ともに無料で利用ができること、自治体が運営していることから安心して利用できる制度といえます。しかし、空き家オーナーにとって、早期売却や高額売却が難しいといったデメリットが存在するのも事実です。

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