今回は、注文住宅を建てるスケジュールと、3つの注意点について解説します。注文住宅は建売住宅より自由度が高く、自分たちだけのオリジナルの家を手に入れることができるあこがれのプランです。
納得のいく注文住宅を建てるためには、事前にしっかりとスケジュールを把握することが重要!注文住宅への住み替えを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 注文住宅と建売住宅の違い
注文住宅と建売住宅。
どちらも一長一短ですが、土地選びや家の間取りなどをすべて自由に作りたい人は、注文住宅を選ぶとよいでしょう。設備や建具すべてがオーダーメイドなので、満足のいく家づくりをおこなうことができます。
ここで、注文住宅と建売住宅をかんたんに比較してみましょう。
【注文住宅と建売住宅の比較表】
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注文住宅
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建売住宅
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コスト
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割高(仕様による)
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割安
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自由度
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高い
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低い
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引き渡しまでの期間
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約6ヶ月~1年半
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約1ヶ月(未完成の場合は長くなる)
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住宅ローンの手間
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複雑
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シンプル
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向いている人
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時間をかけてもこだわりの家を手に入れたい人
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時間と手間をかけずに家を手に入れたい人
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注文住宅と建売住宅の違いについてさらに詳しく知りたい方はこちら!
2. 注文住宅への住み替えスケジュール
土地探しから始まり、建築会社の選定・プランニングにどれくらいの時間をかけるかによって入居までの期間が異なりますが、最低1年は見ておきたいところです。
①資金計画を立てる
まずは、今の住宅ローンの残債を正確に確認しましょう。ローン残債を一括返済できない場合、今の家の売却を早く済ませないと、費用面で住み替えは厳しいものになります。
注文住宅を建てるのに必要な費用は、土地代と建物代だけではありません。地盤調査、外構工事、引っ越しにも費用がかかりますので、これらを踏まえて無理のない資金計画を立てることが重要です。
②自宅売却の不動産選び・媒介契約締結
つぎに、自宅売却の不動産会社選びをおこないます。複数の不動産会社に相見積もりを取ることで、適正な査定価格を把握することができます。
高く早く売ることに着目するだけでなく、住み替えのタイミングを意識して売却活動をおこなうことが重要!施工会社と連携を取ることができる不動産会社がよいですね。
売却査定価格に納得したら、不動産会社と媒介契約を結びます。
③自宅の売却活動開始
「早く売れてしまったら仮住まいをしなければならないの?」
そういった心配もあるでしょう。早期に売却が決まり、契約・引き渡しをすると、当然仮住まいをしなければなりません。
売却活動は早く始めるに越したことはありませんが、「引き渡し日が1年後」となると、良い物件であっても注目度は下がってしまう可能性があります。このあたりは不動産会社の担当者と販売戦略を立てておきましょう。
住宅ローンの残債がなく自己資金に余裕のある人は、新居完成の2ヶ月前くらいから売却活動を始めてもよいでしょう。
④土地探し
土地探しと施工会社探しは同時進行でおこなうことをおすすめします。土地探しは時間がかかるので、売却を依頼している不動産会社に希望エリアと土地の大きさを伝えて探してもらいましょう。
インターネットだけでなく、実際に足を運んで土地を探しに行くと、広告前の土地に出会える確率も高まりますよ!
⑤施工会社探し
気になったハウスメーカーや工務店、設計事務所など複数の施工会社にプランと見積もりを依頼します。その際、予算や間取り、こだわりの条件などを伝えましょう。
施工会社とは長いお付き合いになるため、設計プランの内容だけでなく、担当者の質も見極めることが重要!完成後のメンテナンスやアフターフォローがしっかりしているかも併せて確認しておきましょう。
⑥土地の購入・住宅ローンの事前審査
購入したい土地が見つかれば、土地の売主に購入申し込みをします。この段階で、ある程度施工会社を絞り込んでおいたほうがよいでしょう。
なぜなら、住宅ローンの事前審査の際に、建物のラフプランと概算見積もりが必要になるからです。金融機関によって必要書類が異なりますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
この時点で家の購入希望者が見つかっていれば、契約し、売却資金を土地代金に充てることができます。
⑦施工会社決定・家の設計プラン作成
施工会社と土地が決まったら、さらに詳細な設計プランを作成し、本見積もりを確定していきましょう。施工会社からのラフプランをもとに、最終的な設計プランを作成します。
⑧工事請負契約の締結
土地の売買契約、設計プラン、見積もりが確定したら、工事請負契約を締結します。建築士に依頼する場合は別途設計料が発生。このときに契約金を支払い、その後数回にわたって建築費を支払っていきます。
⑨建築確認申請・住宅ローンの本審査
建築プランが確定すると、役所や専門機関に建築確認申請をおこないます。これは、建築基準法に違反していないかチェックしてもらうためです。
建築確認申請後のプラン変更は、再申請となり時間と費用がかかってしまうので注意しましょう。建築確認申請が通ったら、住宅ローンの本審査を受けます。
⑩着工・地鎮祭
まず、ご近所の方へ工事のお詫びとご挨拶をします。そして工事の安全を祈念する地鎮祭をおこない、工事開始です。
着工後はできるだけ建築中の現場に足を運び、家の出来上がりを確認しましょう。職人さんとのコミュニケーションも忘れずに!
⑪完成・引き渡し
建物が完成したら、完成検査をおこない、問題がなければ引き渡しとなります。取得して1ヶ月以内に不動産登記をしましょう。
この時点で家の購入希望者が見つかっていれば、「引き渡し猶予」付きの契約にしてもらえるか交渉してみてください。引き渡し猶予は買主にとって不利な契約ですので、長くても2週間以内に設定するのが一般的です。
注文住宅への住み替えスケジュールのご相談はこちら!
3. 注文住宅への住み替え注意点
注意点1: 自宅売却のタイミングが難しい
注文住宅を建てる際、「できるだけ仮住まいをしたくない」と思うのが本音ですよね。
資金に余裕のある人は、新居完成から逆算して2ヶ月前くらいから売却活動を始めてもよいでしょう。タイミングよく自宅を売却することができれば、仮住まいをすることなくスムーズに新居へ引っ越しすることができます。
しかしながら、実際に売れるタイミングは売ってみなければわかりません。早く売却することができれば、予算が確定しやすいというメリットもあります。
どのタイミングで売るか、引き渡し日をどうするか、資金計画と照らし合わせて不動産会社と綿密な戦略を立てましょう。
注意点2: 住宅ローンの借り方が複雑
注文住宅に住み替えする場合は、一般の住宅ローンの借り方とは異なります。
新居の住宅ローンが融資実行されるのは、建物が完成するとき。注文住宅の場合は、「つなぎ融資」を利用して複数回の支払いに応じなければなりません。
つなぎ融資とは、土地代金、建物着工金、中間金と支払いのタイミングで一時的に融資を受ける方法。つなぎ融資は住宅ローンよりも金利が高いため、予想以上に工期が長くなる場合は借入額に注意が必要です。利息の支払いや手数料も考慮しましょう。
注意点3: こだわりを反映しすぎると予算オーバーになる
あまりにもこだわりを反映しすぎると、予算を大幅にオーバーしてしまいます。こだわりの優先度を再確認し、不必要なものはそぎ落としていくことも大切です。
あまりにもオリジナリティのある独創的な建物にしてしまうと、将来売却しづらくなってしまうおそれもあるので、長いスパンで検討しましょう。
注文住宅への住み替えをご検討中でしたら、ぜひともハウスウェルへご相談ください。
4. まとめ
注文住宅はコストや期間はかかりますが、設計段階から打ち合わせを重ねることで希望やこだわりを反映させることができます。よい不動産会社や施工会社と出会い、理想の家づくりを楽しんでくださいね!
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