自宅を売却する際には、少しでも高値で売りたいと誰もが思うことでしょう。また、築年数が古い物件の場合、「リフォームした方が高く売却できるのでは？」と感じる方も多いはずです。
結論からお伝えすると、基本的に家を売却する前のリフォームはしない方がよいとされています。ただし、老朽化が激しい場合は費用をかけてでもリフォームした方が売れやすくなるケースもあるため、リフォームすべきかどうかを正しく判断することが重要です。
そこで本記事では、家を高値で売却するためにリフォームすべきケースと、リフォームをせずに家を高値で売却するコツを詳しく解説します。
1.売却前にリフォームしない方が売れやすい理由
家を売却する前にリフォームしない方がよいとされる「3つの理由」を詳しくご紹介します。
①リフォームすると元が取れない恐れがある
リフォームした物件を売り出す際は、リフォーム費用を上乗せして回収したいですよね。もちろん、リフォーム済みの物件は高値で売却しやすい傾向にあるものの、リフォーム費用を回収できるほど高値で売れる保証はありません。
中古物件の売買では立地や価格を重視されることが多いため、リフォーム費用を上乗せすると、かえって売れにくくなるケースも考えられます。最悪の場合、元が取れずに大きく損をしてしまう恐れもあると覚えておきましょう。
②リフォームが完了するまで売却できない
リフォームをすると、工事が完了するまで売却活動を開始できません。最近は職人さんの人手不足や資材不足などの影響を受け、リフォームの工期が長期化しやすい状況にあります。
1日でも早いタイミングで売却したい方は、リフォームをせずにそのまま売り出すことを検討しましょう。
③買い手の趣味とマッチしない恐れがある
お金も時間もかけてリフォームした内容が、買い手のニーズと合わない恐れもあります。また、最近は「安い物件を買って、自分好みにカスタマイズしたい」と考える購入希望者が増えています。
リフォーム費用を上乗せして売りに出すよりも、そのままの状態で売りに出した方が買い手を見つけやすい可能性もあると覚えておきましょう。
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2.売却前にリフォームすべきケース
老朽化が激しい物件をそのままの状態で売り出すと、買い手に敬遠されてしまう恐れがあります。この場合は、リフォームで内覧時の第一印象を良くするのも一つの選択肢です。
きれいな物件にすることで、すぐに住みたい方やリフォーム済みの物件を探している方などに、高値で買い取ってもらえる可能性が高まるでしょう。
もちろん、きれいな物件の方が買い手を見つけやすいですが、大がかりなリフォームをすればするほど費用がかさんでしまいます。リフォーム費用を回収できない恐れもあるため、売却前のリフォームはなるべく最小限に抑えるのがおすすめです。
目安として「100万円以内」に抑えるイメージで、リフォームすべき箇所を見つけていきましょう。
3.老朽化がひどい場合に最低限リフォームすべき場所
老朽化が目立つ物件を売却する前に、最低限リフォームした方がよい箇所をご紹介します。
①壁紙
壁紙は、費用対効果の高いリフォーム箇所といわれています。タバコやペットによる汚れや黄ばみ、キズなどは、築年数が古くなればなるほど目立ってしまうものです。どれだけ立地や日当たりが良くても、壁紙が剥がれ落ちていたり、汚れが目立っていたりすると、内見する方はマイナスの印象を持ってしまうでしょう。
壁紙を張り替えることで、部屋全体が一気に明るくなり、清潔感も生まれます。柄や色物の壁紙は個性が出てしまい費用も高いので、張り替える場合は量産型のシンプルな白の壁紙を選ぶのがおすすめです。
②床
壁と同じように、床の傷みやキズも目立ちやすいものです。明るい場所では細かなキズも見えてしまい、より経年劣化を感じやすくなるでしょう。
部分的なキズが気になる場合は、DIYキットなどを活用して補習することも可能です。しかし、失敗してしまうとキズがさらに目立つ恐れがあるため、慎重に作業をしなければなりません。
床材を張り替えるなら、シンプルなフローリングがおすすめです。畳の劣化具合がひどい場合は、和室を洋室に切り替えて売却することも検討してみましょう。
③水回り
トイレやお風呂、キッチンなどの水回りがあまりにも劣化していたり、水漏れや腐食が目立っていたりすると、買い手が見つかりにくくなるため注意が必要です。
汲み取り式トイレや和式トイレを設置している場合、トイレや給湯器から水漏れしている場合、お風呂の壁や床が割れていたり腐食していたりする場合などは、最小限のリフォームを検討してください。
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4.リフォーム以外で家を高値で売却するコツ
お金と時間をかけてリフォームする以外にも、家を高値で売却する方法は存在します。ここでは、売却を成功させるための「3つのコツ」をご紹介しましょう。
①インスペクションで家の信頼性を高める
インスペクションとは、「建物状況調査」とも呼ばれるもので、住宅診断士が中古住宅の外壁・基礎などの劣化状況や補修箇所を調査し、客観的にアドバイスを行うことを指します。
築年数の古い物件を売却する際には、インスペクションを実施するのがおすすめです。住宅のプロからの調査証明が得られるため、買い手は安心して購入に踏み切れるでしょう。
不動産会社によっては、インスペクションサービスを無料で提供しているところもあります。
②ハウスクリーニングで印象を良くする
内覧に向けて、ハウスクリーニングの実施も検討しましょう。特に、リフォームせずに売却する場合は、ハウスクリーニングで室内の印象を良くしておくことが大切です。
専門の業者に依頼すれば、素人では対応できない水回りや油汚れのひどいキッチンなどもきれいに清掃してもらえます。
なかでも水回りは物件の印象を大きく左右する場所なので、念入りにクリーニングしてもらいましょう。費用は、3〜10万円程度が相場です。
③信頼できる不動産会社を探す
少しでも良い条件で売却したい場合は、中古物件の売却を得意とする不動産会社に仲介を依頼することが大切です。
信頼できる不動産会社を探すために、ホームページや口コミをもとに最低でも3社に査定依頼をしてください。具体的な売却期限を提案してくれたり、査定額の根拠をしっかりと説明してくれたりする業者を選びましょう。
5.まとめ
リフォームして高値で売れるかどうかは、物件の立地や築年数などの条件によっても大きく変わります。売却前にリフォームすべきかどうか、仲介を依頼する不動産会社に相談してみましょう。
自宅の売却を検討している方は、ぜひハウスウェルにご相談ください。ハウスウェルなら物件の価値を見出し、適切なご提案やアドバイス、手厚いサポートをご提供いたします。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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