最近では、住宅価格が高騰していることを受けて、新築の戸建てやマンションに手が届かないと感じている方も少なくないはずです。そこで、中古物件を購入してリフォームしようと検討している方もいるでしょう。
中古物件を購入しリフォームすることは、新築物件を購入するよりもコストを抑えられる一方で、物件選びや資金計画に注意すべきポイントも存在します。
本記事では、中古物件の購入と同時にリフォームをするメリット・デメリットを詳しく解説します。
1.中古住宅を購入と同時にリフォームするメリット
中古住宅の購入と同時にリフォームをするメリットを4つご紹介しましょう。
①物件選びの失敗を防ぎやすい
中古物件を購入と同時にリフォームする場合、購入後にリフォームを検討するよりも、物件選びの失敗を防ぎやすい点が大きなメリットです。
物件選びの失敗例として、次のようなケースが挙げられます。
・思ったように間取りの変更ができない
・雨漏りやシロアリ被害があった
・耐震性が弱く、余計なコストがかかった
・断熱性が低く、住んでみたら思ったよりも寒くて困った |
リフォームの自由度は、建物の構造や管理規約などによって大きく変動するものです。リフォームに不向きな物件を選んでしまうと、間取りの制限が出てしまい、理想とするマイホームには仕上げられなくなる恐れがあります。
購入と同時にリフォームする場合は、業者と一緒に建物をチェックしながら作業を進められるため、上記のような失敗を防ぎやすくなるのです。
②低金利でリフォーム費用を借りられる
中古物件を購入と同時にリフォームする場合、住宅ローンにリフォーム費用を組み込むことが可能です。住宅ローンはリフォームローンと比較して金利が低いため、リフォーム費用を工面しやすいというメリットがあります。
リフォームローンの金利はおよそ2〜5%であるのに対し、リフォーム一体型住宅ローンの金利は1%前後です。月々の支払額を抑えられ、最終的な支払総額も安くなるでしょう。
③ワンストップで購入から工事までできる
購入と同時にリフォームをすることで、物件探しやリフォームプランの作成、ローンの申請手続きなど、全ての手続きを一つの窓口でまとめて済ませられます。その結果、時間やコストの削減につながるでしょう。
購入から工事までワンストップで対応できる業者に依頼すれば、複数の業者と何度も打ち合わせをする必要もありません。
④活用できる補助金制度が多い
活用できる補助金制度が豊富な点も、中古住宅を購入と同時にリフォームする大きなメリットといえます。
補助金の対象となるのは、耐震や省エネ、バリアフリーなどを目的とした下記のようなリフォームです。
・長期優良住宅化リフォーム推進事業
・既存住宅における断熱リフォーム支援事業
・介護保険法にもとづく住宅改修費の支給など |
さらに、各自治体が独自の補助金制度を設けているケースもあります。申請するタイミングによっては募集が終了している場合もあるため、事前に確認をしましょう。
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2.中古住宅を購入と同時にリフォームするデメリット
ここからは、中古住宅の購入と同時にリフォームをする4つのデメリットをお伝えします。
①引っ越しまである程度時間がかかる
購入と同時にリフォームも行う場合、物件選びからリフォームプランの作成、施工などを経て工事が完了するまで、ある程度の時間が必要です。
それぞれのケースで異なるものの、規模によっては数カ月以上かかることも。なかには仮住まいが必要になる場合もあるでしょう。
購入時に全体のスケジュールを確認した上で、時間に余裕を持って準備を進めることが大切です。
②現金やつなぎ融資が必要になることも
リフォーム一体型ローンを組むとしても、現金での支払いが必要な経費もあります。例えば、ローン手数料や引っ越し費用などは借り入れの対象外なので、別途用意しなければなりません。
手持ちの現金が少ない場合は、つなぎ融資と呼ばれるローンが必要になるケースもあるでしょう。
③住宅ローンや補助金の要件を満たせない物件もある
ローンの借り入れをする金融機関や補助金によって、建物の要件は大きく異なります。購入を決めた中古物件が住宅ローンや補助金の対象から外れている恐れもあるため、注意が必要です。
特に、新耐震基準を満たしている物件であるかは、住宅ローンを借り入れたり、補助金を利用したりする際の重要なポイントです。旧耐震基準で建てられた物件は対象外となるケースが多いため、事前に確認をしておきましょう。
④予算オーバーになる可能性がある
中古物件を購入と同時にリフォームした場合、当初に計画していた購入費用よりも高くついてしまう恐れがあります。「使用する設備やデザインにこだわりすぎて、リフォーム費用がかさんでしまった」というケースも少なくありません。
購入費用とリノベーションにかかる費用が予算内で収まるかどうかをよく確認した上で、計画的に準備を進めていきましょう。
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3.中古住宅購入+リフォームを成功するための業者選びのコツ
中古住宅の購入と同時にリフォームをする場合に知っておきたい、業者選びのポイントを2つご紹介します。
①ワンストップで対応できる不動産会社に依頼する
物件購入からリフォームまで、ワンストップで対応できる業者を見つけられるかどうかが大きなポイントです。
一般的には、不動産会社に中古住宅を探してもらい、その後のリフォームはリフォーム会社や工務店に依頼するケースが多いでしょう。しかし、窓口が複数に分かれてしまうと、時間がかかるだけでなく、業者同士がうまく連携できない恐れもあります。
スムーズにリフォームを行うためにも、ワンストップでリフォームに対応してくれる不動産会社に相談するのがおすすめです。
②補助金制度に詳しい会社を選ぶ
補助金制度に詳しい不動産会社を選ぶのも、成功するポイントの一つです。
補助金制度を利用するためには、原則としてリフォーム工事の着工前に申請をする必要があります。工事を開始してから申請をしても認められないケースがほとんどのため、申請手順やノウハウを熟知した業者に依頼しておくと安心です。
4.まとめ
少してもコストを抑えたい方には 物件購入と同時にリフォームをする方法がおすすめですが、さまざまなメリットがある一方で、気を付けるべきポイントもあります。
購入とリフォームを同時に行う場合、物件選び・プランづくり・ローン手続きなどを効率よく並行して進めていかなければなりません。うまく進められないと時間やコストに余裕がなくなり、間取りやデザインに妥協して後悔することになる恐れもあります。
中古住宅の購入とリフォームをセットで検討している場合は、ワンストップでリフォームに対応できる業者に相談・依頼することが成功へのカギです。
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