中古マンションのリノベーションは、リーズナブルに理想のマイホームを手に入れることができると、近年人気が高まっています。ただし、物件選びやリノベーションプランの作成において注意すべき点もあるため、事前の準備や下調べが重要です。
本記事では、中古マンションをリノベーションする際の注意点や費用相場を詳しく解説します。
1.リフォームとリノベーションの違いとは?
リフォームは、設備を新しいものに交換したり、フローリングやクロスを取り替えたりして、より使い勝手の良い環境に整えるための改装工事のことです。
一方で、リノベーションは、居住空間全体を見直し、もともとの状態よりも快適さや機能性を向上させる目的の改装工事のことです。設備の交換だけでなく、間取りの交換のような大掛かりな工事が含まれることが多くあります。
2.中古マンションのリノベーションの選択肢
マイホームとして中古マンションを購入する場合、次の2つの選択肢があります。
①購入してからリノベーションをする
中古マンションを購入してから、自分でリノベーションをする方法です。ライフスタイルや好みのデザインに合わせて間取りや設備などを自由にカスタマイズできるため、理想のマイホームを手に入れられるでしょう。
ただし、購入費用に加えてリノベーション費用を別途用意しなければならないため、予算オーバーしやすいという注意点があります。また、フルリノベーションをする場合は数カ月かかるケースもあるため、余裕を持ってスケジュールを立てなければなりません。
②リノベーション済みの物件を購入する
既にリノベーションを済ませた中古マンションを購入する方法も、一つの選択肢です。完成した物件を見てから購入できるため、実際の状態とイメージが異なるリスクが少なく、すぐに住み始められる点が大きなメリットといえます。
ただし、間取りのカスタマイズなどには対応していないので、インテリアや間取りにこだわりたい方には不向きかもしれません。さらに、工事中の様子をチェックできないため、品質面に問題があっても気付けない恐れもあるでしょう。
③理想のマイホームを目指すなら自分でリノベーションすべき
理想とするマイホームを作るためには、中古マンションを購入したあとに自分でリノベーションをするのがおすすめです。希望するデザインやライフスタイルに合わせた室内空間を形にできるでしょう。
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3.【リノベーション前】中古マンション選びの注意点
中古マンションのリノベーションを検討している方は、良い住環境を見極めるために、次のポイントを意識して物件選びをしましょう。
①管理規約による制限がないか
マンションの管理規約や構造によっては、希望する間取りやデザインに対応できない恐れがあります。マンションでは、原則として専有部分のみがリノベーション工事の対象であり、共有部分はリノベーションできません。
具体的には、次のような制限がかかるケースがあります。
・柱や壁などの影響で間取りを変更できない
・サッシや玄関ドアは交換できない
・水回りや配管スペースの移動ができない
・床暖房を設置できない
・使用できる防音素材に基準が設けられている
・電気容量を追加できない など |
マンションによって、管理規約や構造は大きく異なります。購入する前に、具体的にどのような制限がかかるかを不動産会社に確認しておきましょう。
②断熱性に問題はないか
マンションは木造の戸建てに比べて断熱性や気密性に優れている傾向はあるものの、断熱性の程度は物件によって大きく異なります。断熱性が低いと、暖房の効きが良くなかったり、結露が出やすかったりするデメリットがあります。カビやダニなどが発生するリスクも高まるため、注意が必要です。
図面や仕様書で断熱材の有無を確認し、建物の断熱性をチェックしておきましょう。
③修繕積立金や管理費が高くないか
マンションの管理費や修繕積立金の額も、事前に確認すべきポイントの一つです。
一般的に、マンションの築年数が古くなればなるほど、修繕積立金は高くなる傾向にあります。これらの費用を確認せずに中古マンションを購入してしまうと、毎月のローンの返済に数万円の出費が重なり、ローンの返済計画が崩れてしまう恐れもあるでしょう。
特に、初めてマンションに住む方は、十分注意をしてください。
④新耐震基準を満たしているか
中古マンションを購入する際は、新耐震基準を満たしている物件であるかを確認することも重要です。1981年6月以降に建てられた物件は、新耐震基準が適用され、震度6〜7程度の揺れがあっても倒壊しないレベルの基準が設けられています。
もしも、購入を検討しているマンションが1981年6月より前に建てられている場合は、耐震補強工事がされているかどうかを確認しておきましょう。
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4.中古マンションをリノベーションする際の注意点
中古マンションを購入してリノベーションをする際は、これからご紹介する注意点を意識してください。
①物件と工事費用のバランスがマッチしているか
マンションの購入費用とリノベーションにかかる費用のバランスは、とても難しいポイントです。
マンションの購入費用を削り過ぎてしまうと住環境が悪くなる恐れがあり、リノベーション費用を抑え過ぎてしまうと理想とする空間を作れません。中古マンションを購入する際は、リノベーションプランも同時に作り上げていき、予算に合わせてバランス良くコスト配分を考える必要があります。
②ライフスタイルの変化を見据えた間取りづくりを
リノベーションをする際は、どうしても「今のライフスタイル」だけを考えてしまいがちですが、長く住み続けることを想定した間取りづくりが重要です。
お子さんが独り立ちしたあとの部屋の活用方法を考えておく、老後も暮らしやすいようにバリアフリー設計をするなど、ちょっとした工夫が将来の暮らしやすさに大きく影響を与えます。
リノベーションをする物件にどの程度住む予定があるのかを考えた上で間取りづくりをすると、リノベーションの方針が見えてくるでしょう。
③収納量と居住スペースのバランスを考える
間取りを考える際に重要なのが、収納量と居住スペースのバランスです。収納が少な過ぎると整理整頓がしづらくなりますが、収納スペースを作り過ぎると居住スペースが少なくなってしまいがちです。
今持っているアイテムと将来増えるであろうものの量を考えた上で、多少余裕がある程度の収納をそれぞれの部屋に配置していきましょう。
5.マンションのリノベーションにかかる費用の目安
マンションのリノベーションにかかる費用は、工事内容によって大きく異なりますが、フルリノベーションであれば1平米あたり15〜20万円、ハイグレードになると30万円程度といわれています。
マンションの広さ別の費用相場は、次のとおりです。
|
ハイグレードなフルリノベーション |
50平米 |
1,250〜1,500万円 |
60平米 |
1,500〜1,800万円 |
70平米 |
1,750〜2,100万円 |
80平米 |
2,000〜2,400万円 |
90平米 |
2,250〜2,700万円 |
最近では、建築資材や人件費の高騰もあり、リノベーション費用も高値になる傾向にあります。リノベーションをする場合は、補助金制度をうまく活用しながらコストを抑えられるよう工夫しましょう。
6.まとめ
中古マンションを購入してリノベーションをする際に、気を付けたいポイントを詳しくご紹介しました。リノベーションにかかる費用は設備のグレードや間取りなどによって大きく異なりますが、こだわりたい方は50平米で1,500万円程度、100平米で3,000万円程度の資金を準備しておくと安心でしょう。
費用を抑えたい場合は、水回りやフローリング・クロス交換などの部分的なリフォームのみを検討するのもおすすめです。
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