離婚をしてシングルマザーになった際にやるべきことといえば、さまざまな変更手続きです。手続きを忘れていると今後の生活に支障をきたすこともあるため、変更手続きの種類をしっかりと把握しておきましょう。
いくつかの変更手続きのなかで特に重要なのが、加入していた保険の登録情報。夫婦だったときとシングルマザーになった現在では生活様式が変わっていますので、保険内容も変更しないと今後の生活でデメリットが発生してしまうかもしれません。
今回は、保険内容を見直すポイントなどについて詳しく解説していきます。
1.まずは公的医療制度の手続きを!
離婚してシングルマザーになったら最初にやるべきことは、公的医療保険制度、つまり健康保険・国民健康保険の手続きです。
シングルマザーになってからの手続きには、さまざまな例があります。そのパターンを次よりご説明しましょう。
①離婚前に専業主婦だった場合の手続き
結婚時に専業主婦だった場合、離婚をしてシングルマザーになった時点で、それまで扶養家族・世帯員として加入していた健康保険の被保険者資格がなくなります。そのため、新たに国民健康保険に加入しないといけません。
シングルマザーになって環境の変化により慌ただしい毎日を過ごしていて、国民健康保険の加入手続きにまで頭が回らなかった場合、未加入の状態に。この状態だと医療保険制度の保障の対象外であるため、病気や怪我をしたときに病院での治療費をすべて自己負担で支払うことになってしまいます。
自己負担の場合、経済的な理由で治療費が払えず満足な治療を受けられないケースもあります。今後の生活のことを考えて、すぐに公的医療制度の加入手続きをしましょう。
②離婚後の健康保険の手続きの種類
シングルマザーになった場合の公的医療制度の手続きには、以下の3つの種類があります。
実家に帰る場合
シングルマザーになって仕事先が見つかるまで、あるいは新たな住居が見つかるまで実家へ戻った方は、親の公的医療制度の扶養に加入するパターンがあります。
この場合、社会保険事務所へ 健康保険被扶養者・異動届を提出し、扶養家族として申請しなくてはいけません。国民健康保険の場合は役所で手続きをしましょう。
就職する場合
シングルマザーになった時点で就職先が見つかった方は、勤務先の社会保険へ加入することによって公的医療制度に加入できます。
どちらでもない場合
離婚をしてから就職先が見つかるまでの無職期間が長くなる場合は、医療制度に加入していない状態にならないよう注意してください。離婚後、働かずにそれまでの貯金で生活をする方は、役所で国民健康保険の加入手続きをしましょう。
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2.民間保険の変更も必須
公的医療保険のほかに、任意で加入できる民間保険もあります。結婚時に加入していた民間保険は、あくまで夫婦・家族の生活を対象とした保険内容だったはずです。離婚をしてシングルマザーになった時点で対象に変化が生じているため、変更・見直しをしなくてはいけません。
シングルマザーになった際に民間保険に関してやるべきことは、各種変更の手続きです。変更する項目は以下のとおり。
・各種名義変更(契約者、保険金受取人、指定代理請求人など)
・新住居の住所や電話番号
・支払いのための口座やクレジットカード
・印鑑の変更手続き |
変更をせずに前の状態のままで放置していると、あとになってトラブルの原因になりかねません。忘れないように変更をしましょう。
ハウスウェルならFP資格保持者も在籍しているため、保険の見直しや今後の生活などに関してシングルマザーの立場を考慮したサポートが可能です!お問い合わせはこちら
3.保険内容の見直しも大事!
結婚時の登録情報をチェックして変更手続きをすることも大事ですが、民間保険の保障内容や契約内容の見直しをすることも重要です。
離婚をしてシングルマザーになった場合、生活環境から収入面まで大きな変化が生じます。民間保険の契約者に変化があったら契約内容についてもよく確認し、内容によっては変えておかないと、のちのち損をしてしまうかもしれません。
では、民間保険の見直しにあたって大事なポイントとは何かを見ていきましょう。
①支払う保険料の変更を検討する
離婚をしてシングルマザーになったら、ほとんどの人が結婚時より収入減となり、結婚時に比べてあらゆる面で節約を心がけるのではないでしょうか。
保険料の縮小を考える人も少なくありませんが、あまりにも保険料を減らしてしまうと万が一のときに十分な保障が受けられなくなります。保険料を減らしつつ、最低限の生活保障が受けられるように保険の見直しをすることが大事です。
保険の見直しを検討しているシングルマザーにおすすめなのが、掛け捨て型の保険です。掛け捨て型の保険には、以下のような特徴があります。
・メリット:通常の保険(貯蓄型)より保険料が安い
・デメリット:保障対象の事案が起きずに保障期間が過ぎると、支払ったお金は返還されない |
デメリットもありますが、保険料金が安いため、それまで支払っていた保険料の浮いた分を貯蓄や生活費などに回すことが可能です。
②新規保険の加入、保障内容の追加も検討する
シングルマザーになってから保障内容を縮小することも大事ですが、今後の生活を考慮して、逆に各種保険の保障内容をプラスすることも検討しましょう。
シングルマザーになって実家に戻った場合は、生活費などの負担はそれほどかかりません。一方、自立して仕事と育児を両立させなくてはならなくなった場合には、離婚前と比べて経済面で大きな負担がかかります。
結婚時に配偶者の定期的な収入があって生活が成り立っていたという方は、生活が安定していて貯金もあり、民間保険の保障はそれほど大きくする必要がなかったのではないでしょうか。
しかし、シングルマザーになってから自活することになれば、収入面で頼れるパートナーはいませんし、病気などで働けなくなったときに困ってしまうでしょう。そのような事態を想定して、以前より保障内容を充実させることも考えてみてください。
また、いざというときのために、がん保険などの加入もおすすめです。がんにかかった際のあらゆる治療が受給対象となります。
③特約の付加も検討しよう
民間保険は、その保険を提供する保険会社によって商品内容や保険料に違いがあるのが特徴です。新たに保険に加入する際は、すぐに加入先を決めて契約するのではなく、複数の保険を比較してどれが自分に適しているのか熟考する必要があります。
保険会社選びの際には、保険に付加できる特約についても確認しましょう。特約を調べるときに気を付けるポイントは、次の2点です。
・それぞれの保険にどのような特約があるのか把握する
・特約を付加できる条件を把握しておく |
この2点を把握しておけば、「保険を契約したあと、別の保険で気になる特約を発見した」「特約を付加したくても条件を満たしていないので付加できない」といった失敗を回避できます。事前にしっかりと調べておくことが大事です。
特約の代表格としては、以下のものがあります。
【生命保険】
・死亡保障の特約
・不慮の事故の死亡
・障害状態になった際にそれを保障する特約
・入院・手術などを保障する特約
・特定の病気や怪我になった際に保障する特約 |
【医療保険】
・入院給付金、手術給付金をさらに上乗せする特約
・特定の病気を治療するための特約 |
保険会社によって上記の特約の詳細は異なるため、一つひとつの内容を確認しましょう。
4.まとめ
シングルマザーの保険は万が一のことがあった場合に生活をサポートしてくれる強い味方ですが、その反面、保険料の支払いがあるため経済面に負担がかかる場合もあります。
シングルマザーになった際は、自身の環境を客観視して、自分にとってどのような保険の保障内容がベストなのかを考えることが大事です。
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