マンションを売ろうと考えているものの、売り時が分からずに悩んでいる方も多いはずです。中古マンションの売却は、市場価格や築年数、周辺環境などさまざまな要素を踏まえて検討しなければなりません。
結論からお伝えすると、2024年現在は、多くのマンションにとって売り時です!本記事では、2024年が売り時である理由や、売却のタイミングを見極めるポイントをご紹介します。
1.2024年はマンションの売り時
2024年は、多くのマンションにとって売り時といわれています。
公益財団法人東日本不動産流通機構が発表した「首都圏不動産流通市場の動向」によると、2023年における首都圏の中古マンションの平均価格は、2013年と比較しておよそ1.77倍。年々価格が上昇傾向にあることが分かります。
特に、都市部にあるマンションは、ファミリー層をはじめ若い世代やシニア層など幅広い世代から人気を集めています。
中古マンションの価格が高騰し続ける主な理由は、次のとおりです。
・新築マンションの供給減
・地価の上昇
・建築資材や人件費の高騰
・住宅ローンの低金利の継続
・投資物件としての需要増
・テレワークによる需要増 |
このように、さまざまな理由から、中古マンションの価格は高騰し続けています。今後もしばらくは高値で推移すると予想されるでしょう。
ただし、今後住宅ローンの金利が上昇すれば、不動産購入希望者が減り、それに伴って中古マンションの売却価格も下落してしまう恐れがあります。そのため、住宅ローンの金利が引き上げられる前に売却を検討するのがおすすめです。
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2.マンションの売り時を見極める6つのポイント
マンションの売り時を見極める6つのポイントをご紹介しましょう。
①相場状況
不動産の相場は、経済状況や世界情勢によって大きく左右されます。
近年では、新型コロナウイルスや円安・ドル高の影響による地価の下落が目立ちましたが、2023年の公示地価は2年ぶりに上昇しました。マンションは戸建てよりも地価の影響を受けにくいとされていますが、売却に最適なタイミングを見極めるためにも地価の情報は知っておきたいところです。
地価相場のほか、基準地価や不動産価格指数などの推移もチェックしてくださいね。
②マンションの築年数
マンションを売却する際に重要なのが、築年数です。立地や面積などの条件がほぼ同じであれば、築年数の浅いマンションの方が早期に、かつ高値で売却される傾向にあります。
築10年未満の中古物件の場合は、経年劣化や内装・設備のダメージが比較的少ないため、よりスムーズな売却が期待できます。市場相場や世の中の経済状況によっては、購入時より高値で取引できるケースも少なくありません。
ただし、築浅のマンションを売却する際は、売却益でローン残債をまかなえるかが重要なポイントです。ローン残債がいくらかを把握し、ローンの返済シミュレーションをしてください。
なお、中古マンションのなかで最も需要が高いのは、築10年以上20年未満の物件です。築浅の物件に比べて販売価格が安く、また、建物の劣化がそこまで進んでいないためです。
築25年を過ぎると、売却価格が一気に下落する傾向にあります。古い物件を売却する際は、リノベーションやリフォームによる内装・設備の入れ替えを検討しましょう。
③売却する時期
1年のなかでも、不動産が売れやすいシーズンがあります。一般的に、不動産を売却しやすいのは1〜3月といわれています。新学期や新生活を控えて、新居の購入を考える方が増えるためです。
中古マンションの売却には3カ月ほどかかるため、1〜3月のタイミングで売却するためには、遅くとも12月までには売却活動を始める必要があります。
反対に、不動産が売れにくいとされている時期は6〜8月です。年度末や新年度、ゴールデンウイークを過ぎると、人の移動が減少するためです。また、雨が多くなったり、暑かったりと、気象条件の悪さも内覧につながりにくい理由であると考えられています。
④周辺環境
売却予定のマンションの周辺環境が変化したタイミングも、売り時です。例えば、マンションの近くに大型商業施設や病院ができたり、新しい路線が開通したりすると、売却するうえで大きなアピールポイントとなります。
駅までの近さや都心までのアクセスの良さも大きな魅力ですが、マンション周辺で生活が成り立つような環境が整っていることで、より高い付加価値をつけられるでしょう。
⑤大規模修繕の有無
一般的に、マンションの大規模修繕後は売り時とされています。修繕とは、マンションの共有部分の劣化を補修・改修するための工事です。
大規模修繕後のマンションは設備や共有部分が新しくなり、買い手に良い印象を与えやすくなるため、スムーズに売却できる可能性が高まります。
⑥税金
マンションを売却する際は、支払うべき税金についても考えておきましょう。
譲渡所得税とは、不動産を売却した際に発生する売却益にかかる税金です。譲渡所得税の税率は、マンションを所有している期間によって大きく変動します。
|
短期譲渡所得(5年以下) |
長期譲渡所得(5年超) |
所得税 |
30.63% |
15.315% |
住民税 |
9% |
5% |
税率合計 |
39.63% |
20.315% |
このように、譲渡所得として所得税と住民税の2つが課され、所有している期間が5年以下であるかどうかを基準に税率が変わります。コストを減らしたい方は、所有期間が5年を超えたタイミングでの売却を検討しましょう。
しかし、所有期間が5年以下の場合でも、条件次第では控除を利用して税金対策することも可能です。一般的に使用されるのが、3,000万円の特別控除。譲渡所得が3,000万円以下であれば、課税対象から外されます。
控除に関する詳しい内容は、国税庁のホームページで確認してみてください。
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3.マンションの売り時を逃さないための注意点
一般的なマンションの売り時は理解できても、実際のところ何から始めたらよいのか分からないという方も多いでしょう。最適な売り時を逃さないためのポイントは、次の2つです。
・売却したい時期の半年前から準備を始める
・不動産の市場動向をこまめにチェックする |
マンションを売りたいタイミングで売買契約するために、売却希望時期の半年前くらいから少しずつ準備を進めていきましょう。ローン査定や必要な書類を準備しておくだけでも、スムーズな売却活動のスタートにつながるはずです。
また、中古マンションの価格は不動産市場の影響をダイレクトに受けるため、不動産市場をこまめにチェックすることも大切です。マンションの売却相場が分かるポータルサイトやレインズデータライブラリーなどを参考にしながら、情報収集していきましょう。
4.まとめ
マンションを売却するなら、少しでも良い条件で売れるタイミングをはかりたいものですよね。今回ご紹介した内容を踏まえて、最適な時期を見極めていきましょう。
中古マンションの売却を検討している方は、ぜひハウスウェルにご相談ください。ハウスウェルなら現在のお住まいの価値を見出し、適切なご提案やアドバイス、手厚いサポートを提供いたします。ぜひお気軽にお問い合せください。
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