「自分の家を売ったらいくらになるんだろう?」
「戸建てを売りに出したいけど、いくらで売り出せばいい?」
このように気になっている方は多いのではないでしょうか。家を売却するときは、相場価格を把握することがとても大切です。相場を知っていれば適切な売出価格を設定できるため、安売りや売却期間の長期化を防げます。
こちらの記事では、最新の戸建ての査定相場を詳しく解説します。築年数別・エリア別の売却相場や相場を調べる方法も紹介するので、自宅の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。
1.2024年の不動産価格の動向
公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)が2023年に発表した「首都圏不動産流通市場の動向(2022年度)」によると、中古の戸建て住宅の売却価格は4年連続で上昇していることが分かりました。
コロナウイルスの流行をきっかけに家で過ごす時間が増えたこと、テレワークの普及によって郊外に住宅を構えたいと考える方が増えたことから、近年は戸建て住宅に対する需要が高まっています。また、ウッドショックやウクライナ情勢などの影響で建築資材が高騰していることも、中古住宅の人気を高めている理由の一つといえるでしょう。
今後も中古戸建ての売却価格は引き続き上昇すると考えられていますが、経済情勢や法改正などによって売却価格が大きく変動する恐れもあります。相場を確認しながら、売却に最適なタイミングを見定めていきましょう。
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2.【築年数とエリア別】中古戸建ての売却相場
物件の築年数やエリアは、戸建ての売却相場に大きく影響を与えます。一般的に、築年数が古くなればなるほど、売却相場は下がってしまいます。高値での売却を実現するためには、物件の築年数と売却するタイミングがとても大切なのです。
ここからは、東日本レインズが発表した首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況 【2022年10~12月】のデータをもとに、戸建ての売却相場を築年数とエリア別に見ていきましょう。
①築5年以内
築5年以内の物件は、市場に出回りにくいことから希少性が高く、高値で売買される傾向にあります。もちろん、新築時に比べれば価格は下がってしまうものの、購入時の価格とあまり変わらない額での売却が期待できるでしょう。
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東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
6,204万円 |
4,900万円 |
3,960万円 |
4,041万円 |
5,012万円 |
昨年比 |
+3.4% |
+13.5% |
+10.6% |
+20.8% |
+8.3% |
ただし、築年数の浅い物件の場合、売却した資金で住宅ローンを完済できるかが重要なポイントとなります。住宅ローンを完済できなければ、原則として売却はできません。売却金で住宅ローンを完済できない状態である「オーバーローン」の場合は、不足分を自己資金でまかなう必要があります。
築年数の浅い物件を売却する際は、住宅ローン残債を確認し、査定額を把握してから売却活動を始めましょう。
②築6〜10年以内
築年数が6~10年以内の中古戸建て物件の売却相場は、次のとおりです。
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東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
6,259万円 |
4,648万円 |
3,528万円 |
3,789万円 |
4,845万円 |
昨年比 |
+16.4% |
+10.8% |
+8.9% |
+16.3% |
+12.3% |
東京エリアに限定すると、築5年以内の物件よりも高値で取引されていることが分かります。その他のエリアでも売却価格の差はそこまで大きく開いておらず、築10年以内であればまだまだ高い需要があるため、高値での売却が期待できるでしょう。
③築11〜15年以内
築15年程度の中古物件は、築10年以内の物件に比べて割安であること、そして設備の交換や大々的なリフォームは必要ないことから、中古市場で高い人気を誇ります。
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東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
5,846万円 |
4,455万円 |
3,302円 |
3,082万円 |
4,584万円 |
昨年比 |
+6.2% |
+5.3% |
+13.9% |
+2.7% |
+7.8% |
給湯器やエアコン、ガスコンロなどの設備は10年前後で寿命を迎えるため、小規模な修繕や設備は必要です。しかし、築年数の古い物件に比べると修繕費用を安く抑えられるため、購入希望者に割安な印象を与えられるでしょう。
④築16〜20年以内
築年数が16~20年以内の中古戸建て物件の平均売却価格は、次のとおりです。
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東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
5,303万円 |
3,944万円 |
2,666万円 |
2,839万円 |
3,975万円 |
昨年比 |
+1.9% |
+14.5% |
-1.5% |
+6.7% |
+4.0% |
築20年以内の中古物件は、どのエリアでも売却価格が下がっています。しかし、取引需要は多いため、建物や立地などの条件がよい物件であれば高値での取引が期待できるでしょう。
⑤築20年以上
築年数が20年以上の中古戸建て物件の平均売却価格は、次のとおりです。
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東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
築21年〜25年 |
平均売却価格 |
5,710万円 |
3,672万円 |
2,749万円 |
2,749万円 |
3,895万円 |
昨年比 |
+8.7% |
-0.1% |
+0.3% |
+19.5% |
+5.5% |
築26年〜築30年 |
平均売却価格 |
5,675万円 |
3,422万円 |
2,370万円 |
2,264万円 |
3,559万円 |
昨年比 |
+30.6% |
+8.8% |
+7.3% |
+14.6% |
+21.5% |
築30年以上 |
平均売却価格 |
3,840万円 |
3,009万円 |
1,494万円 |
1,617万円 |
2,419万円 |
昨年比 |
+1.2% |
-7.7% |
+4.0% |
+9.2% |
-4.3% |
築20年を超えると、建物部分の資産はほとんどなくなってしまいます。特に、築30年を超える戸建て住宅は、「古家付き土地」として土地のみの価格で売買されるケースがほとんどです。建物の状況によっては、解体した方が売却しやすいケースも少なくありません。
建物そのものの資産価値や売買する際に支払う税金などを総合的に判断し、どのように売却していくかを決めましょう。
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3.家の売却相場を調べる方法
適正な価格で中古の戸建てを売却するためには、不動産会社に査定を依頼する前に、自分で売却相場リサーチすることが大切です。
ここでは、不動産の売却相場を調べる方法をご紹介しましょう。
①不動産ポータルサイトで物件をリサーチする
不動産会社のポータルサイトで、売出し中の物件をリサーチする方法がおすすめです。自分の住宅に似た条件の物件がどの程度で販売されているかを知ることで、リアルタイムの相場が分かるでしょう。
②過去に売却された物件の価格と比較する
過去の成約事例から、自分の住宅と似た物件を調べる方法もあります。同じような条件で売却された物件を知ることで、大体の価格を予想できるでしょう。
過去の成約事例をチェックするのにおすすめなのが、次の2つのサイトです。
・レインズマーケットインフォメーション
・土地総合情報システム |
どちらのサイトでも、地域や沿線、駅からの距離や築年数などの情報を入力すると、条件に当てはまる物件の成約事例を簡単に確認できます。
③シミュレーションツールを活用する
不動産会社のシミュレーションツールを活用すれば、不動産会社に出向かなくても気軽に売却価格を査定することが可能です。
築年数や立地など物件の情報を入力するだけで、周辺地域の相場や過去の成約事例などを総合的に判断して価格を算出してくれます。自宅の売却を検討している方は、ぜひ利用してみてください。
4.まとめ
中古の戸建て住宅の売却を成功させるためには、相場価格を把握することがとても大切です。また、相談する不動産会社を間違えてしまうと、相場よりも安い価格で売却されたり、必要以上に売却に時間がかかってしまったりする恐れがあります。
大切な不動産を売却する際は、複数の不動産会社に見積もりや相談を依頼し、信頼できる業者であるかを判断していきましょう。
中古の戸建て住宅の売却を予定されている方は、ぜひハウスウェルにご相談ください。ハウスウェルなら現在のお住まいの価値を見出し、適切なご提案やアドバイス、手厚いサポートを提供いたします。ぜひお気軽にお問い合せください。
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