中古マンションをはじめ、不動産を売却するときに大切なのが「売却相場を把握すること」。相場を理解しないまま売却活動をスタートさせると、相場よりも安い価格で売却されてしまうかもしれません。
こちらの記事では、築年数やエリア別に見た中古マンションの売却相場(2024年最新版)をご紹介します。中古マンションを高値で売却するためのポイントも詳しく解説するため、これからマンションの売却をお考えの方は参考にしてくださいね。
1.【2024年最新版】中古マンションの市場動向
首都圏エリアの中古マンションの売却価格は、年々上昇傾向にあります。特に東京都内では、中古マンションが高値で取引されています。
今後の住宅ローン金利や経済情勢などによって状況が変わる可能性もありますが、2024年3月時点では、首都圏をはじめとする都心部のマンションは間違いなく売り時といえるでしょう。
自宅の売却を検討している方はハウスウェルに相談しませんか?お問い合わせはこちら
2.中古マンションを売却すべきタイミング
まず、中古マンションの売却におすすめのタイミングをご紹介します。
①マンションの相場価格が下落する前
公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)の「首都圏不動産流通市場の動向(2022年)」によると、2012年の首都圏における中古マンションの販売価格相場が2,500万円なのに対し、2022年は4,276万円まで上昇しています。過去10年にわたって、中古マンションの売却相場は上がり続けているのです。
今後、売却相場の上がり方がゆっくりとなったタイミングで、下がり始めてしまう前に売却を検討するのがおすすめです。中古マンションの売却相場は社会情勢や経済情勢の影響を受けながら日々変化しているため、定期的に相場価格をチェックする習慣をつけましょう。
②築年数が25年を超える前
一般的に、築年数が古ければ古いほど、物件の価値は大きく減少していきます。築25年までは徐々に価格が減少していき、築26年以降は新築時の半分以下まで販売価格が下がってしまうのです。中古マンションの売却を検討している方は、築年数の浅いうちに売り出すのがおすすめです。
③大規模改修工事のあと
大規模改修工事のあとは、売却するのにおすすめのタイミングです。マンションの外観や共用部分などの設備が新しくなるため、見た目の美しさや利便性の良さをアピールできるでしょう。
ただし、大規模改修工事のあとは、修繕積立金が値上げされるケースが少なくありません。特に、工事の回数が多くなればなるほど費用が上がってしまうため、買い手に敬遠されてしまう恐れがあります。1回目の大規模修繕工事のあとに売却するのがおすすめです。
信頼できる不動産会社をお探しの方は、ハウスウェルにお任せください!お問い合わせはこちら
3.築年数とエリア別に見た中古マンションの売却価格相場
ここからは、東日本レインズが発表した首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況 【2022年10~12月】のデータをもとに、築年数とエリア別に見た中古マンションの売却相場をご紹介します。
①築5年以内
中古マンションのなかでも築5年以内の築浅物件は特に人気があるため、有利な条件で売りに出せるでしょう。
|
東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
7,822万円 |
6,041万円 |
4,897万円 |
4,729万円 |
6,968万円 |
昨年比 |
+10.7% |
+11.5% |
+5.7% |
+5.8% |
+12.7% |
ただし、新築から1年経過するごとに販売価格が下落しやすくなるため、売却を検討する場合はなるべく早いタイミングで売りに出すのがおすすめです。
②築6年以上10年以内
中古マンションのなかでも、築10年以内の物件は設備や内装のダメージが少ないので、比較的買い手が見つかりやすいでしょう。
|
東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
平均売却価格 |
7,495万円 |
5,326万円 |
4,654万円 |
4,676万円 |
6,548万円 |
昨年比 |
+15.0% |
+8.9% |
+15.8% |
+12.7% |
+13.7% |
販売価格の下落率も落ち着いているため、売却に有利なタイミングを見極めやすいのが特徴です。
③築11年以上築20年以内
築10年を超えると、築浅物件のカテゴリから外されてしまうので、築10年以下の物件よりも買い手が見つかりにくいケースもあります。ただし、築浅物件よりもリーズナブルな価格で購入できることから、コストを重視したい購入希望者にとって魅力的な物件といえます。
|
|
東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
築11〜15年 |
平均売却価格 |
7,304万円 |
4,971万円 |
3,873万円 |
4,071万円 |
6,123万円 |
昨年比 |
+22.1% |
+8.7% |
+14.9% |
+17.3% |
+21.7% |
築16〜20年 |
平均売却価格 |
6,160万円 |
4,509万円 |
3,726万円 |
3,738万円 |
5,323万円 |
昨年比 |
+8.6% |
+8.0% |
+10.6% |
+10.3% |
+8.3% |
下落率のスピードはまだ落ち着いているため、条件の合う買い手を見つけるためにある程度時間をかけられるのも大きな特徴です。
④築21年以上
築20年を超えると、中古マンションの売却相場と成約率が大幅に低下してしまいます。特に、首都圏の場合は、築26年を過ぎると売却価格が築浅物件の4割程度になるケースも多く見られます。より良い条件で中古マンションを売却したい場合は、築25年以内のタイミングで検討するのがおすすめです。
|
|
東京都 |
神奈川県 |
千葉県 |
埼玉県 |
首都圏 |
築21年〜25年 |
平均売却価格 |
5,700万円 |
3,804万円 |
3,117万円 |
2,925万円 |
4,612万円 |
昨年比 |
+14.6% |
+9.7% |
+22.6% |
+4.2% |
+15.1% |
築26年〜築30年 |
平均売却価格 |
4,357万円 |
2,900万円 |
1,945万円 |
1,945万円 |
3,271万円 |
昨年比 |
+22.7% |
+20.6% |
+3.3% |
+20.7% |
+21.1% |
築30年以上 |
平均売却価格 |
2,964万円 |
1,783万円 |
1,180万円 |
1,302万円 |
2,220万円 |
昨年比 |
+4.0% |
+4.8% |
0.0% |
+5.5% |
+5.5% |
築年数やエリアだけでなく、リフォームされた物件であるか、改正後の建築基準法が適用された物件であるかによっても価格差が生じると覚えておきましょう。
4.中古マンションを高値で売却するポイント
中古マンションを高値で売却するためのポイントをご紹介します。
①自分で売却相場をリサーチする
中古マンションを高値で売却するためには、不動産会社へ相談する前に売却相場を把握しておく必要があります。不動産会社から提示された査定額が適切であるかを判断できないと、売り手に不利な条件で取引されてしまう恐れがあるためです。
自分で売却相場を調べるには、次のような方法があります。
・不動産ポータルサイトで売出物件をリサーチする
・過去に売却された物件の価格と比較する
・シミュレーションツールを活用する |
②ゆとりのあるスケジュールで売却活動を進める
スケジュールに余裕がない場合、希望する売却価格よりも安く売りに出さなければならなくなるケースがあります。これを「売り急ぎ」といい、売り手にとって不利な条件で売却を決断しなければなりません。
中古マンションの売却には最低でも3カ月は必要とされており、なかには1年近くかかってしまうこともあります。有利な条件で売却するためにも、なるべく時間に余裕を持って売却活動を進めてください。
③複数の不動産会社に見積もりを依頼する
不動産会社によって、提示される査定額は大きく異なります。価格の妥当性を見極めるためにも、複数の不動産会社に見積もりを依頼することが大切です。最低でも3社に査定を依頼して、比較・検討しましょう。
まとめ
2024年時点で、中古マンションの売却相場は上昇傾向が続いています。しかし、売却する最適なタイミングを見極めるためには、相場の動向を常にチェックしなければなりません。また、より有利な条件で売却するためにも、信頼できる不動産会社に相談することが大切です。
中古マンションの売却を検討している方は、ぜひハウスウェルにご相談ください。ハウスウェルなら現在のお住まいの価値を見出し、適切なご提案やアドバイス、手厚いサポートを提供いたします。ぜひお気軽にお問い合せください。
信頼できる不動産会社をお探しの方は、ハウスウェルにお任せください!ぜひご覧ください