「不動産売却をしたいけれど、どこの会社に頼んだらいいのか分からない」と悩んでいる人も多いはず。さらに、転勤や家族構成の変化で生活環境が変わるため「できるだけスピーディーに高く売りたいけれど、失敗はしたくない」と考えている人も多いのではないでしょうか。
実は、マンションや戸建てにかかわらず「いい条件で家を売るコツ」を分かっているのは不動産会社なのです。
仲介をしてくれる不動産会社は大手不動産会社と中小不動産会社に分かれます。不動産の売却に関する正しい知識を持って、複数の会社を比較したうえで自分に合う会社を選ぶことが大切です。
ここでは大手不動産会社と中小不動産会社の違いや、不動産会社を選ぶ3つのポイントを解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
1. まずはチェック。不動産売却の流れ
まずは不動産を売却する時の流れを見ていきましょう。大まかなステップとしては4つ。流れを把握しておくことで売却までの道のりを描くことができるので、ぜひ覚えておいてくださいね。
1: 不動産会社に査定を依頼する
2: 不動産会社を選び売却を依頼する契約を締結する
3: 不動産を売り出す
4: 不動産の契約引渡しを行う
一般的に「売り出してから売却が終わるまで約6ヶ月かかる」と言われています。そのため、売却を完了したい時期から逆算して動き出すようにしましょう。
まず最初に行う不動産会社への査定の依頼は、一社だけでなく複数社に頼むのがおすすめ。そうすることで、さまざまな不動産会社の特徴を比較することができます。
2. 不動産会社の規模によるメリット・デメリット
不動産会社を選ぶ時、大手不動産会社と中小不動産会社のどちらに売却をお願いしようか迷う方も多いでしょう。ここでは、大手不動産会社を選ぶメリット・デメリット、中小不動産会社を選ぶメリット・デメリットを細かく解説していきます。
◎大手不動産会社のメリット・デメリット◎
大手不動産会社を選ぶメリットは以下の3つです。
①サービスが充実している
大手不動産会社は、不動産を売却しやすくするためのサービスが充実しています。
例えば「ハウスクリーニングや設備の修繕を売却後に行う」「ホームインスペクションや瑕疵保険などへの加入を行う」など。とくに築年数が古い物件の売却の場合は、このようなサービスをすることで不動産の売却をする手助けになります。
②宣伝力が高い
宣伝力が高いのもメリット。さまざまな角度から販売活動を行い、チラシやネットなど多くの広告を掲載してくれるところもあります。
また、全国に支店を構えているので、ネットワークを活かし日本各地の支店に情報を届けることができます。
③ブランド力がある
築年数が古い物件であれば新築に比べて設備の老朽化などの欠点があったり、災害リスクなどの不安を感じる人が多かったりする場合があります。
それでも大手不動産会社であれば「ブランド力」というのが安心材料になるので、そのぶん買い手がつきやすくなるのです。
一方、大手不動産会社を選ぶ際のデメリットは、担当者によってエリアの知識が異なること。担当者の異動が多いため、担当者によって地域に詳しい人とそうではない人がいます。
しかし、大手不動産会社は情報量を多く持っているので、知識の少なさはカバーすることができます。
◎中小不動産会社のメリット・デメリット◎
中小不動産会社を選ぶメリットは以下の2つです。
①地元のコネクションがある
地域密着型の中小不動産会社の場合、地元の商店街や資産家などとのコネクションを築いています。その地域で物件を紹介してほしいという依頼を受けていることがあるので、早期の売却が見込めます。
②親身な対応が可能である
中小不動産会社の営業担当者は、大手不動産会社と比較すると一人当たりが扱う物件数が少ない傾向にあります。そのため、一つの物件に時間をかけて親身に対応してくれることが多いのです。
中小不動産会社を選ぶデメリットは、宣伝力が限られていることや知名度が低いこと。地元に強いという強みがある一方、全国的なネットワークがないため大手に比べると宣伝力が限られてしまいます。
大手不動産会社と比べ知名度が低いため、信頼できる不動産会社がどうかというのを見極める必要があります。実際に利用した人の口コミや会社の評判を参考にしてみましょう。
3. 信頼できる不動産会社の選び方
信頼できる不動産会社をどういう風に選べばいいのか、よく分かりませんよね。依頼する不動産会社を選ぶ際には、「売却力がある不動産会社」と「信頼できる営業マン」の二つの軸で確認するのがおすすめです。
まずは、その不動産会社があなたの不動産を売却までスムーズに導いてくれる力があるかどうかを見極めるために、以下の3つのポイントを確認してみましょう。
Point1：会社の規模より提案内容を重視する
「会社が大手だから」という理由で安心して売却をお願いする人が多いのも事実。ですが、会社が大手だからといって売却力も大きいとは限りません。
不動産業界ではレインズと呼ばれる不動産流通標準情報システムが利用されており、不動産情報が広く流通しています。つまり、不動産会社が取り扱う情報に圧倒的な差はないので、大手不動産会社であるか中小不動産会社であるかによって売却力に差が出るというわけではないのです。
そこで確認するべき点は「不動産会社が提供しているサービス内容」。不動産会社によっては不動産を魅力的にPRしたり、購入希望者をより多く集めるサービスを作ったり、万が一売れなかった場合の買取保証サービスをつけたりなど、さまざまな努力をしています。
このような買い手のニーズに沿ったサービスを提供している不動産会社に売却を依頼したほうが、満足度は高くなりますよね。
Point2：会社の専門性と実績を確認する
不動産会社といっても専門にしている業務がそれぞれ違います。内訳としては売買業、賃貸業、管理業などです。
不動産売却は専門性が高いので、売却を専門にしている不動産会社に依頼しましょう。もちろん賃貸業を専門で行っている業者に依頼することもできますが、売却専門の業者のほうが実績が多く、ノウハウや専門知識を持っているのでスムーズな売却活動を行ってくれます。
ホームページなどで確認すればその不動産会社の専門領域を確認できます。その際、売却したい物件と同じような物件の実績があるかどうかも確認しておきましょう。
あなたが売りたい物件と同じようなものを売るのが得意な不動産会社であれば、売却ノウハウが蓄積されていて顧客を常に抱えている可能性が高くなります。
Point3：信頼できる担当者かどうか確認する
大手の不動産会社でも、担当者の質が良くないと不動産売却に時間がかかってしまう恐れがあります。信頼できる担当者かどうかを見分けるために、まず担当者と会って話をしてみましょう。
「売却する不動産に関しての情報や条件などを伝えた時に、相手の担当者がどのような切り返しをしてくるか」が大切なポイントです。
例えば、あなたの希望する売却額に対して何も意見せず、専門的な根拠を交えずに売り出し価格を決めてくる担当者や、ただインターネットなどのサイトに載せておくだけでそのまま放っておく担当者には注意が必要。
そのような担当者は「いつかは売れるだろう」「売れなかったら金額を下げればいい」といった安易な考えを持っているのかもしれません。
不動産会社の担当者はその道のプロ。信頼できる担当者は、売れやすい金額や買ってくれる人の特徴などを徹底的に調査してくれます。そして、売主が相場とかけ離れた高い金額を希望している場合は、調査結果や相場の知識をもとに「根拠のある金額」のアドバイスをしてくれるのです。
この「根拠のある金額」のアドバイスこそが、信頼できる担当者だという証拠。あなたの不動産の売却成功までのゴールを描いてくれる担当者を選ぶようにしましょう。
4. まとめ
いかがでしたか。信頼できる不動産会社を選ぶためには担当者との信頼関係が大切。売主のメリットばかり説明してくる担当者ではなく、時には不利なポイントなどを説明してくれる会社や担当者を選ぶのがおすすめです。
不利なポイントをあわせて説明したうえで、どのような売却をするとよいか対策を考えてくれます。不動産会社によっては一定期間売却ができなかった場合に買取をしてくれるところもあります。
人生で不動産の売却をする機会はそう多くありませんよね。後悔しない不動産売却にするために、じっくりと腰を据えて満足のいく不動産会社や担当者を探してください。
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